すりおろし器がない時に、まずやること
すりおろし器が見当たらない時でも、家にある道具で代用できることが多いです。まずは落ち着いて、台所の中にある「こすれる物」「つぶせる物」「細かくできる物」を探してみましょう。いきなり完ぺきな「すりおろし」を目指さなくても、料理の目的に合えば十分です。たとえば、香りを出したいだけなら細かく刻むでもOKですし、どろっとさせたいなら家電や袋の方法が向きます。大切なのは、急いでやって手をケガしないことと、仕上がりが目的に合うかを決めてから動くことです。
もう一つ大事なのは「作業しやすい場所」を先に作ることです。まな板、器、ペーパー、ふきんを手の届くところに置き、あとから探し回らないようにします。食材が滑るタイプなら、最初に水気を軽く取るだけでも、作業がぐっと安定します。
代用できる道具をキッチンで探すコツ
代用に向くのは、表面に少しザラつきがある物や、角が立っていて食材を削れる物です。たとえば、包丁、ピーラー、しゃもじ、麺棒、すり鉢、フォークなどは使い方しだいで役に立ちます。スプーンのフチや、金属の泡立て器の先を使う人もいますが、無理にこすると曲がったり傷が付いたりするので、道具の強さも見てください。ガラスや陶器の器の底がざらざらしているタイプも、軽い代用になることがあります。ただし、割れやすい物は無理に力を入れないようにします。
探すときは、食材の大きさと固さを考えます。にんにくやしょうがのように小さくて固い物なら、包丁でつぶす方法が向きます。きゅうりやりんごのように水分が多い物は、削るよりも細かく刻むほうが散らかりにくいです。にんじんやじゃがいもなど固い野菜は、まず薄く切る、細く切るなど「小さくする手順」を入れると安全に進みます。山芋やじゃがいものように手が滑りやすい物は、手で持たずに袋や器を使うと安全です。
また、どの方法でも「受ける器」があると失敗しにくいです。器の中で作業すれば、飛び散りが減り、周りが汚れにくくなります。逆に、まな板でやるなら、周りにペーパーを敷いておくと後片付けが楽です。
手を守るための注意(滑り・刃・持ち方)
代用で一番こわいのは、指を切ったり、手が滑って道具が飛んだりすることです。作業前に、まな板が動かないように濡れ布巾を下に敷くと安定します。器を使うときも同じで、器の下にふきんを敷くと動きません。包丁を使う場合は、刃を立ててこすらず、刻むか、つぶすか、たたく動きに寄せたほうが安全です。
手が滑りやすい食材は、キッチンペーパーで水分を軽くふいてから扱うと落ち着きます。山芋は特に滑るので、ビニール袋に入れて触らずに作業する方法が向きます。手袋があるなら、手を守る意味でも使うと安心です。ピーラーを使う場合も、食材を手で持ったまま削るより、まな板の上で動かすほうが安心です。
「うまくできないから」と力を強く入れるのは危ないです。うまく進まないときは、食材をもっと小さくする、道具を変える、袋や器を使うなど、方法を切り替えたほうが安全で早いことがあります。
後片付けまで考える(洗いやすさ・受け皿)
代用は「作れるか」だけでなく「片付けられるか」も大切です。粘りが強い山芋や、油分のあるチーズは、細かいすき間に入りやすく洗いにくいです。洗いやすさを優先したいときは、袋の中でつぶす方法や、器の中で刻む方法を選ぶと後が楽になります。にんにくやしょうがは香りが残りやすいので、木のまな板を使う場合は特に、早めに洗うとにおいが残りにくいです。
受け皿も先に決めておきます。切ったり刻んだりするならまな板で大丈夫ですが、どろっとした仕上がりにしたいなら深めの器が便利です。器の内側で作業すると、飛び散りやすい汁も受け止められます。水分が出やすい食材は、ふき取り用のペーパーや、小さめのざるがあると助かります。片付けを楽にしたいなら、作業後すぐに道具を水につけておくだけでも、汚れが落ちやすくなります。
家にある道具で代用する方法
すりおろし器がなくても、目的が「細かくする」「つぶす」「香りを出す」などであれば、代用は十分できます。ここでは、家にあることが多い道具を使った方法をまとめます。仕上がりは、すりおろし器ほど均一にならないこともありますが、料理の中で混ぜるなら気になりにくいです。反対に、ソースや薬味のように口当たりが大事な場合は、少し手間をかけて粒を減らすと満足しやすいです。
選ぶコツは、まず「どれくらい細かくしたいか」を決めることです。次に「水分が出そうか」「手が滑りそうか」を考えて、作業しやすい方法を選びます。食材によって向き不向きがあるので、合いそうなものから試してください。
ビニール袋と麺棒でつぶす(山芋など)
ビニール袋に食材を入れて、外側から麺棒でたたいたり転がしたりしてつぶす方法です。山芋のように手が滑りやすい食材でも、手で直接触らずに作業できます。袋の中で完結するので、台所が汚れにくいのも良い点です。
この方法は、食材が飛び散りにくいので、あと片付けを楽にしたい人にも向きます。粘りがある物なら、つぶしているうちに自然にまとまりやすいです。逆に、カチカチに硬い食材はつぶしにくいので、無理せず別の方法に切り替えます。
やり方は、食材を小さめに切って袋に入れ、空気を少し抜いて口をしっかり閉じます。麺棒がなければ、瓶やラップの芯など、丸くて丈夫な物でも代用できます。力を入れすぎると袋が破れることがあるので、厚めの袋を使い、下にふきんを敷くと安心です。
つぶすときは、最初は軽く押して形をくずし、慣れてきたら転がす動きにするとムラが減ります。袋の中で角に寄ってしまうとつぶれにくいので、途中で全体を平らにしてから続けると進みやすいです。
この方法は「すりおろし」のように細かい目は出にくいですが、粘りのある食材なら、それなりにまとまりやすいです。とろろのような状態に近づけたい場合は、最後に袋の外から手でよくもんで、粒を減らしていきます。仕上げに、袋の角を少し切ってしぼり出すと、器に移しやすくて周りも汚れにくいです。
包丁で刻んでから「たたく」
包丁を使って、細かく刻んだあとに、包丁の腹でたたいてペースト状に近づける方法です。にんにくやしょうがは、この方法で香りが出やすくなります。少量でも作りやすく、まな板と包丁だけでできるのが強みです。
包丁で作ると、粒の大きさを自分で調整できます。薬味として少し食感を残したいときは、たたきすぎないほうが向きます。反対に、ソースに混ぜたいときは、もう一段細かくすることで口当たりがよくなります。
手順は、まず薄く切り、細かいみじん切りにします。次に、包丁の腹を使って軽くつぶし、刃先を上下させてたたきます。水分が少ない食材は、途中で少量の塩を混ぜるとつぶしやすくなりますが、味付けに影響するので料理に合わせて判断します。
たたくときは、包丁の先をまな板に付けたまま動かすと安定します。刻んだ物が広がってしまう場合は、包丁で集めながら進めると作業が早いです。まな板の上が乾いているとすべりやすいので、ふきんで下を固定しておくと安心です。
この方法は、手を刃の近くに置かないようにするのが大切です。刃を横にすべらせてこすろうとすると危ないので、刻む動きと、上からたたく動きに分けて行います。もし指が不安なら、食材を小さめに切ってから始め、無理に小さいかけらを押さえ込まないようにします。
ピーラーで薄くしてから細かくする
ピーラーは薄く削れるので、固めの食材を細かくする前段階に便利です。にんじんやきゅうり、じゃがいもなどを薄くしてから、重ねて細切りにしたり、さらに刻んだりすると、結果的に細かくできます。すりおろし器ほどなめらかにはなりませんが、食感を残したい料理には向きます。
この方法の良いところは、いきなり硬い物を細かくしようとしない点です。薄くしておけば、包丁で刻むときに力がいりにくくなり、ケガもしにくくなります。とくに、手に力が入りにくい人や、短時間で下ごしらえを終えたい人に向きます。
やり方は、食材をまな板に置き、ピーラーで薄いひらひらの状態にします。次に、それをまとめて包丁で細かく刻みます。水分が多い食材は、削ったそばから水が出ることがあるので、途中でペーパーで軽く押さえると作業しやすいです。
削った薄い部分は軽く丸まりやすいので、重ねて置くときは広げてからまとめると刻みやすいです。刻むときは、最初に細い帯になるように切り、最後に横に切って小さくするとそろいやすいです。
ピーラーを使うときは、食材を手で持って空中で削ると滑って危ないです。できるだけまな板の上で作業し、手の位置を一定にして削ります。薄く削れないときは、食材の角を少し切って平らな面を作ると安定します。
しゃもじでこする(やわらかい食材向き)
しゃもじの表面は、食材をこすってつぶすのに使えます。力はあまり入らないので、やわらかい物や、少しだけ細かくしたいときに向きます。たとえば、火を通したにんじん、やわらかくなったりんご、ゆでたじゃがいもなどは扱いやすいです。
しゃもじは「細かく削る」というより「押しつぶす」に近いです。なので、なめらかにしたいときは、何回かこすって粒を減らすイメージで進めます。すり鉢がない家庭でも、近いことができるのが便利です。
やり方は、深めの器に食材を入れ、しゃもじで器の内側に押しつけるようにしてこすります。つぶし具合は、押す回数で調整できます。器が滑ると危ないので、器の下にふきんを敷いて動きを止めます。
途中で食材が器のフチに付いたら、しゃもじで集めてから続けます。器が浅いと外に飛びやすいので、できれば深さがある器を使うと安心です。
ただし、硬い生の食材には向きません。無理にこするとしゃもじが曲がったり、器が欠けたりすることがあるので、硬い場合は包丁やピーラーの方法に切り替えます。火を通して柔らかくしてからなら扱いやすいので、加熱できる料理では一度火を入れるのも選択肢です。
ラップのカッターを使う時の注意
ラップの箱に付いている刃は、食材を削る目的で作られているわけではありません。代用として紹介されることがありますが、取り扱いに注意が必要です。指を切る危険があり、刃が欠けると食材に混ざるおそれもあります。
また、ラップの箱は食材を当てる前提ではないので、力のかけ方によっては箱が変形することもあります。無理に使うと、切れ味が悪くなって余計に危ない場合があります。安全を優先するなら、まずは包丁で刻む、袋でつぶすなど、他の方法を試したほうが安心です。
もし使う場合は、刃の部分を手で持たず、食材を箱の刃に当てる形にします。力を入れすぎず、ほんの少し削る程度にとどめたほうが安全です。削った後は、刃の欠けやゆがみがないかを確認し、気になる場合は使用をやめます。安全面と衛生面を考えると、他の方法があるならそちらを優先したほうが安心です。
家電でラクにする方法
家電がある場合は、短い時間で細かくできることがあります。手作業より腕が疲れにくく、量が多いときほど助かります。ただし、回しすぎると水っぽくなったり、逆にまとまらなかったりするので、少しずつ様子を見るのがコツです。
家電を使う前に、まず食材を小さく切っておくと安定します。大きいまま入れると回りにくく、途中で止まったり、ムラが出たりしやすいです。容器の中で食材がかたよることもあるので、数回に分けて入れるのも手です。
また、家電は便利ですが、洗う部品が増えることがあります。少量の薬味だけなら包丁のほうが早い場合もあるので、量と目的で使い分けます。ここでは家庭によくある家電を想定してまとめます。
ミキサー/ブレンダーでどろっとさせる
ミキサーやブレンダーは、食材を一気に細かくできます。りんごやきゅうりのように水分がある物は回りやすく、どろっとした状態にしやすいです。にんじんなど水分が少ない物は、そのままだと回りにくいので、少量の水や他の材料と一緒にする工夫が必要です。
回すときは、入れすぎないのがポイントです。容器いっぱいに詰めると刃が動きにくくなり、上だけ回って下が残ることがあります。ときどき止めて、ヘラやスプーンで壁についた分を落とすと全体がそろいやすいです。
作業するときは、まず小さく切ってから入れます。最初から長時間回すのではなく、短く回して止め、壁についた分を落としてまた回すと失敗しにくいです。なめらかにしたい場合は回す回数を増やし、食感を残したい場合は短い時間で止めます。
どろっとしすぎたと感じたら、回すのをやめて、混ぜるだけで仕上げます。逆に、刃が空回りして動かないときは、水分が足りないことがあります。料理の目的に合うなら、少量の水分を足してから短く回すと進みやすいです。
フードプロセッサーで細かさを調整する
フードプロセッサーは、刃が回転して食材を刻むため、細かさを調整しやすいです。みじん切りに近い状態から、より細かい状態まで、止めるタイミングで変えられます。玉ねぎなども同じ要領で細かくできますが、今回はすりおろし代用として考えます。
フードプロセッサーは、食感を少し残したいときにも向きます。短い時間で止めれば粒が残り、回し続けるとペーストに近づきます。料理に合わせて「ここで止める」を決めておくと、回しすぎを防げます。
入れる量が多すぎると均一になりにくいので、器の半分くらいを目安にします。途中でふたを開けて、下にたまった分を軽く混ぜると全体がそろいやすいです。洗う部品が多いことがあるので、少量だけなら包丁の方法のほうが早い場合もあります。
硬い食材を入れるときは、最初に小さく切っておくと負担が減ります。無理に長く回すより、短く回して止めるをくり返したほうが、熱がこもりにくく仕上がりも安定します。
少量の時にうまく回すコツ(容器・水分)
少量のにんにくやしょうがは、家電だと刃に当たりにくく、うまく細かくならないことがあります。そんなときは、小さめの容器が使えるアタッチメントがあるか確認します。なければ、少し量を増やすか、他の材料と一緒に回すと当たりやすくなります。
少量でも回したい場合は、食材を刃の近くに集める工夫も大切です。容器の壁に張り付いたままだと細かくならないので、短く回して止め、ヘラで落としてまた回すと進みます。すぐに回し直すより、いったん落としてからのほうがムラが減ります。
また、水分が少ない食材は回転が止まりやすいです。料理の目的に合うなら、少量の水、油、しょうゆなどを加えると回りやすくなることがあります。ただし味が変わるので、入れる前に「この料理で大丈夫か」を考えてからにします。
味を変えたくないときは、水ではなく、同じ料理に入れる予定の野菜や果物を一緒に回す方法もあります。たとえば、しょうがは他の材料と混ぜても気になりにくいことがあります。無理に家電で細かくしようとせず、少量のときは包丁の方法に切り替えるのも立派な選び方です。
食材別:おすすめの代用方法
同じ「すりおろし」でも、食材によって目的が違います。香りを出したい、なめらかにしたい、食感を残したいなど、狙いを決めると選びやすいです。ここでは、よく使う食材ごとに、向きやすい代用方法をまとめます。
早見表(食材×おすすめ代用)
| 食材 | 目的の例 | 家にある道具での代用 | 家電での代用 |
|---|---|---|---|
| 山芋 | 粘り、とろろ風 | 袋+麺棒、包丁でたたく | ブレンダー(少量は注意) |
| にんにく | 香り、薬味 | 包丁でつぶす、みじん切り→たたく | フードプロセッサー(量が少ないと難しい) |
| しょうが | 香り、辛み | 包丁で細かく→たたく、ピーラーで薄く→刻む | ミキサー(他材料と一緒が向く) |
| にんじん | ドレッシング、下ごしらえ | ピーラーで薄く→刻む、やわらかいならしゃもじ | ミキサー(少量の水分があると回りやすい) |
| りんご | すりおろし、ソース | 包丁で細かく刻む、やわらかいならしゃもじ | ミキサー/ブレンダー |
| きゅうり | たたき、和え物 | 包丁でたたく、ピーラーで薄く→刻む | ブレンダー(回しすぎ注意) |
| じゃがいも | とろみ、ガレット | 包丁で細かく刻む、加熱後ならしゃもじ | フードプロセッサー(粗さ調整) |
| チーズ | 粉、細かい削り | 包丁で細かく刻む、ピーラーで薄く削る | フードプロセッサー(粉っぽくなることも) |
山芋(粘りを出したい時/出しすぎない時)
山芋は、とろろのような粘りを出したい人が多い食材です。すりおろし器がないときは、袋と麺棒の方法が安全で手軽です。袋の中でつぶし、最後に手でもんで粒を減らすと、なめらかに近づきます。
粘りをしっかり出したい場合は、細かくなるまで時間をかけてつぶすのがポイントです。反対に、粘りを出しすぎたくない場合は、包丁で粗めに刻んでから軽くたたき、少し粒を残すと食感が出ます。どちらも滑りやすいので、まな板の上にふきんを敷き、手の位置を固定して作業します。
山芋はかゆみが出る人もいます。心配な場合は、袋の中で触らずに作業したり、手袋を使ったりすると安心です。体質には個人差があるので、無理はせず、肌に合わないと感じたら中断します。
にんにく・しょうが(香り・辛みの出方の違い)
にんにくは、すりおろすと香りが強く出やすいです。代用なら、包丁でつぶしてから細かくたたく方法が向きます。まず包丁の腹でつぶすと、皮が取りやすくなり、香りも出ます。そのあとみじん切りにして、さらにたたくとペーストに近づきます。
しょうがも同様に、刻んでからたたくと細かくできます。しょうがは繊維があるので、すりおろし器がない場合は、繊維を断つように細かく刻むと口当たりがよくなります。ピーラーで薄くしてから刻む方法も使いやすいです。
香りを強くしたいなら細かく、辛みを控えたいなら少し粗めに、というように粒の大きさで調整できます。家電を使う場合は、少量だと回りにくいので、量をまとめるか、別の材料と一緒にする工夫が必要です。
にんじん(なめらか/食感ありの考え方)
にんじんは、ドレッシングやスープに入れるときはなめらかが便利で、サラダや和え物なら食感があるほうが向くことがあります。食感を残したい場合は、ピーラーで薄くしてから細かく刻むと、見た目もそろいやすいです。短時間でできて、後片付けも簡単です。
なめらかに寄せたい場合は、にんじんを小さく切って家電で回す方法があります。ただし生のにんじんは水分が少ないので、回りにくいときがあります。料理に合うなら、少量の水分がある材料と一緒に回すと進みやすいです。
火を通したにんじんなら、しゃもじでつぶす方法も使えます。器の内側に押しつけるようにこすると、つぶし具合を少しずつ調整できます。
りんご(変色しにくくするコツ)
りんごのすりおろしは、甘みを出したり、ソースにしたり、体調が気になるときに食べやすくしたりと、使い道が多いです。家電があるならブレンダーやミキサーでどろっとさせるのが早いです。家電がない場合でも、包丁で細かく刻んでいけば、近い状態にできます。
りんごは切ると色が変わりやすいです。変色が気になる場合は、作業を手早く進めることが大切です。料理に合わせて、レモン汁など酸味のある物を少し使うことがありますが、味が変わるので目的に合うか考えます。
また、皮が気になるときはピーラーで先にむくと食べやすいです。すりおろし器がなくても、細かく切れば口当たりはだいぶやさしくなります。
きゅうり(水分を出す/食感を残す)
きゅうりは水分が多いので、すりおろすと水っぽくなりやすいです。代用でよく合うのは、包丁でたたく方法です。まな板の上で軽くつぶしてから刻むと、ほどよく水分が出て、和え物にもなじみます。
食感を残したいなら、ピーラーで薄くしてから細かく刻むと、しゃきっとした感じが残ります。水分をしっかり出したい場合は、刻んだあとに軽く塩をふって置き、出てきた水を絞る方法があります。ただし塩味が付くので、味付けに合わせて調整します。
家電を使うときは回しすぎに注意します。細かくしすぎると、ほとんど液体のようになってしまうことがあります。短く回して止め、様子を見ながら進めると失敗しにくいです。
じゃがいも(とろみ用/ガレット用)
じゃがいもは、目的によって欲しい状態が変わります。とろみを付けたいなら、なるべく細かいほうが混ざりやすいです。すりおろし器がない場合は、包丁で細かく刻んでからたたいて粒を減らすと近づきます。
ガレットのように形を作りたい場合は、少し食感が残るほうがまとまりやすいことがあります。ピーラーで薄くしてから細く切る、または家電で粗めに刻むなど、粒を残す方向で調整します。水分が出るとベチャッとしやすいので、途中で軽く押さえて水気を見ます。
じゃがいもは切ったあとに色が変わることがあります。気になる場合は、長く水にさらしすぎず、料理の段取りに合わせて作業します。
チーズ(粉っぽく/細かくの代用)
チーズを細かくしたいときは、料理によって目的が違います。粉っぽくして振りかけたいのか、細かい削りで溶けやすくしたいのかで方法を変えます。すりおろし器がない場合、包丁で細かく刻むのが基本の代用です。
固いチーズは、冷蔵庫から出したてのほうが切りやすいことがあります。逆に柔らかいチーズは包丁にくっつきやすいので、少し冷やしてから刻むと扱いやすいです。ピーラーで薄く削る方法もあり、見た目をきれいにしたいときに向きます。
家電を使うと一気に細かくできますが、回しすぎると粉のようになったり、熱でまとまったりすることがあります。短い時間で止め、状態を見ながら進めると失敗しにくいです。
失敗しないコツ(仕上がり・水分・衛生)
代用で仕上がりを整えるには、食材の水分と、細かさの調整がポイントです。すりおろし器ほど均一にならなくても、目的に合えば十分おいしく作れます。ここで意識したいのは「どろっとさせたいのか」「少し粒を残したいのか」を先に決めることです。ゴールが決まると、手を動かす回数や、止めどきが分かりやすくなります。ここでは、よくある失敗を減らすためのコツをまとめます。
水分が出る食材の扱い(ふき取り・しぼり)
きゅうりやりんごは水分が多く、細かくするとすぐに汁が出ます。水っぽさが気になるときは、刻んだあとにペーパーで軽く押さえるだけでも違います。置いている間にも水が出るので、料理に入れる直前に仕上げると、食感が残りやすいです。
塩で水分を出して絞る方法もありますが、味が変わるので使う料理に合わせます。塩を使う場合は、少しずつふって様子を見ます。しぼりすぎると、食材の風味まで抜けることがあるので、必要な分だけ水分を減らすイメージが安心です。
逆に、水分が少ない食材は細かくしにくいことがあります。家電で回すなら、少量の水分がある材料と一緒にするなど、回りやすくする工夫が必要です。包丁でたたく場合も、乾いて広がってしまうときは、いったん集めてから続けると作業が進みます。
なめらかにしたい/食感を残したい時の考え方
なめらかに寄せたいときは、粒を減らす作業を増やします。袋の中でつぶしてからもむ、刻んでからさらにたたく、といった「最後のひと手間」が効きます。仕上げで差が出やすいので、少しだけ時間を足すと、口当たりがよくなりやすいです。
食感を残したいときは、最初から細かくしすぎないことが大切です。家電なら短く回して止める回数を増やし、状態を見ながら進めます。手作業なら、たたく回数を減らして粒を残すなど、動きの回数で調整できます。
また、同じ食材でも料理によって正解が変わります。和え物なら少し粒があっても気になりにくいですし、ソースならより細かいほうが口当たりがよくなります。とろみを付けたい料理では細かいほうが混ざりやすく、食感を楽しみたい料理では粗さがあったほうが満足しやすいです。
洗い物を減らす小ワザ
洗い物を減らしたいときは、袋の中でつぶす方法が便利です。まな板を汚したくない場合は、器の中で刻む、器の中でつぶすなど、作業場所を固定すると片付けが楽になります。器の中で作業すると、飛び散りやすい汁も受け止められるので、台所が汚れにくいです。
家電は便利ですが、部品が多いので、少量なら包丁の方法のほうが早いこともあります。逆に、量が多いときは家電のほうが楽な場合があるので、その日の量で決めると無理がありません。
衛生面では、使った道具は早めに洗うのが基本です。にんにくやしょうがの香りは残りやすいので、洗剤でしっかり洗い、乾かしてからしまいます。粘りのある食材を扱った道具は、先に水で軽く流してから洗うと落ちやすいです。すぐに洗えないときは、ひとまず水につけておくだけでも、汚れが固まりにくくなります。
よくある質問(FAQ)
すりおろし器がないときに、よく出る疑問をまとめます。ここだけ読んで、今の状況に合う方法を選んでも大丈夫です。急いでいるときほど、無理に「すりおろしっぽく」しようとして手が滑りやすいので、できる範囲で安全に進めてください。
一番ラクな代用はどれ?
家にある物で一番ラクなのは、食材によって変わります。山芋なら袋に入れて麺棒でつぶす方法が手軽です。袋の中で完結するので、作業台が汚れにくく、手も滑りにくいです。にんにくやしょうがなら、包丁でつぶしてたたく方法が早いです。少量でもすぐ作れて、香りも出やすいです。
りんごやきゅうりは、家電があれば短時間でどろっとさせられます。家電がない場合は、包丁で細かく刻むだけでも近い状態になります。なめらかさを優先したいときは、刻んだあとに少したたいて粒を減らすと口当たりがよくなります。
また、「ラクさ」は片付けまで含めて考えると選びやすいです。手早く作れても洗い物が多いと大変なので、量が少ないときは手作業、量が多いときは家電のように分けて考えると無理がありません。
洗い物が少ない方法は?
洗い物が少ないのは、袋の中でつぶす方法です。袋を捨てれば、道具は麺棒だけで済みます。麺棒がないときは、瓶やラップの芯などで代用できるので、道具が増えにくいのも助かります。
次に少ないのは、包丁とまな板だけで刻む方法です。にんにくやしょうがのような少量の薬味なら、この方法が一番早いことが多いです。器の中で刻むと、汁が飛び散りにくく、まな板を汚しにくい場合もあります。
家電は便利ですが、洗う部品が増えることがあるので、量が少ないときは手作業のほうが楽な場合もあります。逆に、量が多いときは家電のほうが作業時間が短くなるので、洗い物が増えてもトータルで楽になることがあります。
ケガしにくくするコツは?
まな板や器が動かないように、下にふきんを敷くと安全です。滑りやすい食材はペーパーで水分をふいてから扱うと落ち着きます。山芋のように特に滑る物は、最初から袋に入れて触らずに作業すると安心です。
包丁でこする動きは危ないので、刻むか、上からたたく動きにします。小さいかけらを無理に指で押さえ込むと危ないので、食材を少し大きめに切ってから刻む、途中でまとめてからたたくなど、手が刃に近づきにくい流れにすると安全です。
どうしても不安なときは、袋の中で作業できる方法を選ぶと手を守りやすいです。うまく進まないときは、力で解決しようとせず、食材を小さくするか、道具を変えるか、作業場所を器の中に移すなど、やり方を切り替えるほうが安全で早いことがあります。
まとめ
すりおろし器がなくても、家にある道具で代用できる方法はいくつもあります。まずは安全を優先し、食材と目的に合うやり方を選ぶことが大切です。なめらかさを優先するのか、少し食感を残すのかを決めておくと、作業の回数や止めどきが分かりやすくなります。袋と麺棒、包丁、ピーラー、しゃもじ、家電などをうまく使い分けると、困ったときでも料理を続けやすくなります。うまく進まないときは無理に力を入れず、食材を小さくする、器の中で作業する、別の方法に切り替えるなど、やり方を変えるだけで安全に進むことが多いです。

