結論|外れないときは「ねじる→ぬるま湯→短冷凍」の順が安全
製氷皿のチョコは、力まかせに引っ張るほど割れたり欠けたりしやすくなります。
特に角や細いパーツは一度欠けると元に戻せないので、まずは「力で抜く」のではなく、チョコと型の間に“すき間”を作るイメージで進めるのがコツです。
基本は次の順で試すと、チョコの形を保ちやすく、製氷皿も傷めにくくなります。
「どれか一つを強くやる」より、弱い刺激を段階的に足すほうが失敗しにくいです。
- 製氷皿をねじる(まずはこれ)
- 底をぬるま湯で数秒だけ温める(温めすぎない)
- 冷凍庫に10〜15分だけ入れる(短時間がおすすめ)
それぞれの狙いはシンプルで、
- ねじる:型を少しだけ変形させて“はがれ口”を作る
- ぬるま湯:型側だけをほんの少し緩めて、吸い付き(密着)を切る
- 短冷凍:チョコをキュッと締めて縮ませ、型から離れやすくする
という違いがあります。
「外れない原因がどれでも、とりあえずこの順で試せば安全」という並びなので、焦っているときほど上からやってみてください。
※熱湯で温めたり、ナイフや竹串でこじったりすると、チョコが白くなったり(ブルーム)、型が傷ついて次回も外れにくくなったりするので避けましょう。
さらに、プラスチックの製氷皿は変形や割れの原因にもなるため、温度は“ぬるま湯まで”が安心です。
まず確認!外れないときにやってはいけないこと
「早く取り出したい!」と焦るほど、やりがちなNGがあります。失敗を増やさないために、先にここだけ押さえておきましょう。
とくに初めて作るときは「取れない=もっと強く引っぱる」と考えがちですが、ここで無理をすると、チョコの見た目も製氷皿の寿命も一気に悪くなります。
逆に言えば、NGさえ避ければ、あとで紹介する方法が効きやすくなります。
力まかせに引っ張らない(欠け・割れの原因)
チョコは思った以上に脆いです。
無理に引っ張ると、角が欠けたり、薄い部分が割れたりしやすくなります。
とくに、ハート型や星型など「先が細い形」は、少しの力でも先端から欠けやすいです。
外れないときは、引っぱるのではなく、型を少し動かして“はがれ口”を作るほうが安全です。
「引っぱる→割れる」を避けたいときほど、ねじりや温度で“すき間”を作る方向に切り替えましょう。
熱湯は使わない(温度差で白くなる・型が変形することも)
熱湯を当てると、チョコ表面が急に溶けて白く粉をふいたように見えることがあります(ブルームの原因の一つ)。
プラスチック製の製氷皿は、変形する可能性もあるので危険です。
また、熱湯を使うと、表面だけが溶けて「外れたけどツヤが消えた」「模様が崩れた」になりやすいです。
温めるなら、あくまでぬるま湯で短時間にとどめるのが安心です。
道具でこじらない(傷→次回も外れにくい/ケガも)
ナイフや竹串でこじると、チョコが割れるだけでなく、製氷皿に細かい傷がつきます。
その傷に次回のチョコが引っかかって、さらに外れにくくなる悪循環になりがちです。
さらに、力が入った瞬間に手が滑るとケガもしやすいので、道具を差し込むのは避けましょう。
どうしても端を押したいときは、道具で“こじる”のではなく、製氷皿を軽くねじる・底を少し温めるなど、型側を動かす方法のほうが安全です。
チョコが抜けない原因はこの3つ(見分けポイント付き)
外れないときは、だいたい原因がこの3つに分かれます。
「どれが近いか」を見分けると、最短で解決できます。
ここで大事なのは、原因を完璧に当てることよりも、“いまの状態”に合う外し方を選ぶことです。
たとえば「まだ柔らかいのに無理に外す」と割れやすいですし、逆に「型に吸い付いているのに力で押す」と角が欠けやすくなります。
まずは次のチェックで、あなたのチョコがどのタイプに近いか見てみましょう。
芯まで冷え切っていない(表面だけ固い)
見分けポイント
- 表面は固いのに、押すと少しやわらかい
- 外そうとすると形がゆがむ
- 触ったときに“ひんやり感”が弱い、または指の熱で表面が少しだけベタつく
この場合は、チョコがまだ完全に固まっていません。
焦って外すと、角が欠けたり、模様が崩れたりします。
とくに厚みがある型(深いマス、立体っぽい形)は、表面が固まっても中心が遅れて固まることが多いです。
対処の考え方
- まずは冷蔵庫でしっかり冷やす(急がないならこちらが無難)
- 急ぐなら、冷凍庫で短時間(10〜15分目安)→すぐにねじって外す
「柔らかいのに外そうとする」だけで失敗率が上がるので、ここは一度落ち着いて“芯まで固める”のが近道です。
テンパリングがうまくいっていない(くっつく・白くなりやすい)
見分けポイント
- 固いのに型に張り付いた感じがする
- 表面が白っぽくなりやすい
- 冷えているのにツヤが出にくい/触ると粉っぽく感じることがある
テンパリング(温度調整)が不十分だと、チョコの状態が安定しにくく、型離れが悪くなることがあります。
難しく考えすぎなくて大丈夫ですが、「溶かす→冷ます→固める」の温度の扱いが雑だと起きやすいです。
たとえば、溶かしたチョコが熱いまま型に入ると、表面だけが先に固まりやすく、内側との状態差が大きくなって密着しやすいことがあります。
また、冷蔵庫や冷凍庫への入れ方が急すぎると、表面の状態が不安定になり、見た目(白っぽさ)にも影響することがあります。
対処の考え方
- まずは「ねじる」で外れ口を作る
- それでもダメなら「ぬるま湯で底だけ数秒」→すぐねじる
- 白っぽさが気になる場合は、次回は急激な温度変化を避け、固める環境を安定させる
製氷皿の細かい傷や汚れ(引っかかる・欠ける)
見分けポイント
- いつも同じ場所が外れにくい
- 角や細い部分だけ欠ける
- 製氷皿の内側に白い跡、ベタつき、細いスジ(傷)が見える
製氷皿に細かい傷があると、そこにチョコが食い込みます。
油分や砂糖のベタつき、洗い残しでも“吸着”しやすくなります。
とくにプラスチックの製氷皿は、洗うときのこすれや、以前にナイフ等で触った跡が残りやすいので注意が必要です。
対処の考え方
- 外すときは「ねじる+端から少しずつ」が基本
- 汚れが疑わしいときは、次回前にしっかり洗って乾かす(乾燥不足も密着の原因)
- 傷が多いなら、シリコン型など外しやすいものに切り替えるとストレスが減る
今すぐ外す!取れないときの取り出し方(安全度が高い順)
ここからは実践です。
割れにくい順に並べているので、上から試してください。
まず、作業前にできる小さな準備をしておくと、成功率が上がります。
- 手を洗ってよく拭く(チョコは水分に弱い)
- 取り出したチョコを置く場所(クッキングシートなど)を用意
- 製氷皿の外側の水滴は先に拭く(滑り止めにもなります)
そして大前提として、**「外す動作は短時間で、迷ったら冷やし直す」**のが安全です。
温かい部屋で長く触っていると、表面だけが溶けてベタつきやムラにつながります。
製氷皿を「ねじる」(基本)
いちばん安全で、まず試してほしい方法です。
ねじりで型をほんの少し変形させることで、チョコと型の間に“はがれ口”ができやすくなります。
やり方
- 製氷皿を両手で持ち、チョコが入っている部分を中心に軽くねじる
- 端から少しずつ「浮いてくるか」を確認
- 浮いてきたものから順に外す
コツ
- 一気に全部外そうとせず、端から少しずつ
- ねじりは強すぎない(型が割れる・チョコが欠ける原因)
- 「ねじって→戻す」を数回くり返すと、じわっと外れやすくなることがあります
- 硬いプラスチック皿は“しならせすぎ”に注意(パキッと割れやすい)
うまくいかないときは、ねじりながら軽くトントンするよりも、いったん手を止めて次の方法へ。
「ねじりで外す」は万能ですが、密着が強いときは温度の助けが効きます。
底をぬるま湯で少しだけ温める(数秒〜10秒)
「ねじっても無理…」のときに効きやすい方法です。
ポイントは温めすぎないこと。
温めるのはチョコではなく、あくまで型の外側(底)だけです。
やり方
- ボウルや洗面器に、手で触って温かい程度のぬるま湯を用意
- 製氷皿の底面だけを、数秒〜10秒ほど当てる(浸けっぱなしにしない)
- 取り出して水滴を拭き、すぐにねじって外す
コツ
- お湯に入れるより、濡らした布巾を底に当てる方法も失敗しにくい
- 一度で外れない場合は、長く温めるより「短時間×数回」のほうが安全
- ぬるま湯の後は、外す動作を手早く(温まった分だけ溶けやすい)
注意
- 熱湯はNG
- 水滴がついたままだと、表面がベタついたりムラになったりするので、拭いてから外しましょう
- 型の内側に水が入ると、チョコ表面がザラつくことがあるので要注意
冷凍庫に短時間入れる(おすすめ:10〜15分目安)
「少し柔らかい」「型に吸い付いている」タイプに効きやすく、失敗しにくいのでおすすめです。
チョコは冷えると少し縮むため、型との間に“すき間”ができやすくなります。
やり方
- 製氷皿ごと冷凍庫へ
- 10〜15分を目安に冷やす
- 取り出したら、すぐにねじって外す
向くケース
- 芯が甘くて形が崩れそう
- 型にピタッと張り付いている感じがする
- 室温が高く、触っている間に表面が溶けやすい
コツ
- 冷凍庫から出したら、まずは端の1個だけ外して様子を見る
- 外れやすくなったら、残りは手早く作業(結露が進む前が勝負)
- まだ柔らかい感触があるなら、追加で5分だけ冷やすのもOK
注意
- 長時間の入れっぱなしは、取り出した後の結露で表面がベタついたり、急な温度差で割れたりしやすくなります
- 霜が多い冷凍庫だと水分がつきやすいので、外側は拭いてから作業すると安心です
割れる・欠けるを防ぐ作業中の小ワザ
同じ方法でも、ちょっとした工夫で成功率が上がります。
「道具でこじらずに外す」ためには、型とチョコの間に空気を入れるのがポイントです。
ここでは、どの外し方にも共通して使える小ワザをまとめます。
外す前に軽くトントンして“隙間”を作る
作業台の上で、製氷皿の底を軽くトントンすると、型とチョコの間にわずかな隙間ができることがあります。
強く叩くと欠けるので、あくまで「軽く」です。
やり方のコツ
- 直接机に当てるより、下に布巾やシリコンマットを敷くと衝撃がやわらぎます
- 1回強く叩くより、小さくトントンを数回のほうが割れにくいです
- トントンしたら、すぐにねじりへつなげると、できた隙間が活きます
「全体が外れない」より、「どこか1点でも浮いたら勝ち」です。
端の1個が浮けば、そこから順番に外しやすくなります。
端から少しずつ攻める(中央を無理に押さない)
中央を押すと、薄い部分が割れやすいです。
端の外れやすいところから、少しずつ外していきましょう。
攻め方のコツ
- いきなり全部を押し出さず、まずは角や端の一部だけを動かす
- 1個ずつ外すより、列で並んでいる型なら端→外側→中央の順が失敗しにくい
- どうしても外れない1個があるときは、そこだけ無理をせず、他を外してから最後に回す
また、シリコン製なら裏側から押して形を戻す動きができますが、硬いプラスチックは押し方で割れやすいので、力を入れすぎないように注意してください。
外した後の扱い(指紋・溶け・結露を防ぐ)
外した直後のチョコは、表面が温度差に敏感です。
ここでの扱いが、ツヤや模様のきれいさに直結します。
- 触るなら手早く(指紋がつきやすい)
- 置くならクッキングシートの上が安心
- 暖かい部屋に長く置かない(溶け・ツヤ落ちの原因)
さらにきれいに仕上げるポイント
- 手の熱が気になるときは、薄手の手袋やビニール手袋を使うと跡がつきにくい
- 冷凍庫から出した直後は結露しやすいので、置き場所は風通しの良いところにし、長く触らない
- 一度外したら、再び型に戻さず、**乾いた容器(ふた付き)**に移すと表面が守れます
次からは失敗しない!取り出しやすくする事前準備(材質別)
「そもそも外れない」を防ぐのが一番ラクです。
次回からは、ここを整えるだけでグッと外しやすくなります。
ここは“仕上がりの差”が出やすいパートです。
同じレシピでも、型の選び方や下準備で、外しやすさだけでなくツヤや欠けにくさまで変わることがあります。
作業に慣れていないときほど、準備でラクをしておくのがおすすめです。
シリコン製の製氷皿を使う(外しやすい/向き不向き)
シリコンは柔らかく、ねじりが効くので型離れが良いです。
反対に、細かい模様が多い型は、チョコが欠けやすいこともあります。
選ぶときの目安
- 厚みがある(しっかりした)シリコンほど、ねじっても戻りやすく破れにくい
- 模様が細かすぎる型は、角や突起が欠けやすいので初心者はシンプル形状が安心
- 匂いが強いシリコンは、チョコに移ることがあるので、購入直後は一度よく洗って乾かす
また、シリコン型は外しやすい反面、柔らかすぎてチョコを流し込むときに傾きやすいことがあります。
心配なら、型をトレーやまな板の上に置いてから冷蔵庫へ移動すると、こぼれにくくなります。
製氷皿をあらかじめ温めておく(やりすぎない)
冷えすぎた型にチョコを入れると、表面だけ急に固まってムラになりやすいことがあります。
室温で少し置くなど、冷たすぎない状態にしてから流し込むと安定しやすいです。
やり方の目安
- 冷蔵庫や冷凍庫に入れていた型は、使う前に数分だけ室温へ
- 冬場は手で持っても冷たすぎないくらいまで戻す
- 夏場は温めすぎると固まりにくいので、「冷たさが弱い」程度で止める
※温めすぎるとチョコが固まりにくくなるので、「手で触って冷たすぎない」程度でOK。
さらに、型が濡れているとチョコがザラついたり、表面がムラになったりします。
洗った直後の型を使う場合は、完全に乾かす(水滴ゼロ)ことも、外しやすさにつながります。
非常に薄く「油」を塗っておく(テカらない程度/塗りすぎNG)
型離れが悪い製氷皿や、傷が気になる場合は、油が助けになります。
ただし、油は便利な反面、塗り方が雑だと模様がつぶれたり、口当たりが重くなったりします。
「塗る」よりも「薄く膜を作る」感覚で行うのがポイントです。
どんなときに油が向く?
- プラスチックの製氷皿で、いつも同じ場所が外れにくい
- 内側に細かいスジがあり、引っかかる感じがある
- チョコが薄くて欠けやすい(少しでも滑りを良くしたい)
ポイント
- キッチンペーパーに油をほんの少し含ませ、型全体にのばす
- そのあと別のペーパーで軽く拭き、テカらない程度にする
- 角や溝は油が溜まりやすいので、最後にもう一度“拭き取り”で均一にする
油の種類のヒント
- 無味に近い植物油は扱いやすい
- バターは風味は良いですが、塗りムラが出やすいので「薄く」の意識が大事
塗りすぎ注意
- 模様がぼやける
- 口当たりが油っぽくなる
- チョコ表面にムラが出て、ツヤが不自然になることがある
油を塗っても外れにくい場合は、型の傷や汚れが原因のこともあります。
その場合は、無理に油を増やすより、型を変える(シリコンにする)ほうが結果的にきれいに仕上がります。
よくある質問(詰まりポイント回収)
白く粉をふいた(ブルーム)けど食べられる?
多くの場合、ブルームは見た目の変化で、食べられない状態とは限りません。
ただし風味や口どけが落ちることはあります。
ブルームには大きく分けて「油脂(脂)が表面に出るタイプ」と「砂糖が表面に出るタイプ」があり、どちらも“保存中の温度や湿度のブレ”で起きやすいです。
まず確認したいのは、
- 変なにおいがしないか
- べたつきが強すぎないか
- カビのような点々が出ていないか
このあたりに問題がなければ、基本は食べられます。
見た目が気になる場合は、細かく刻んでお菓子作りに使う(ガトーショコラやチョコチップ代わり)と、白さが目立ちにくいです。
原因は温度差や保存環境、テンパリングの不十分さなどが多いので、次回は急激な温度変化を避け、固める場所と保存場所をできるだけ安定させるのがコツです。
冷やしたのに外れない…次に試す順番は?
おすすめはこの順です。
- ねじる → 2) ぬるま湯で底だけ数秒 → 3) 冷凍庫に10〜15分
ポイントは「長くやらない」「一回で決めようとしない」です。
ねじりで少しでも浮いたら、そこから端の1個だけ外して様子を見ると割れにくくなります。
ぬるま湯は“数秒”を守り、外れなければ時間を延ばすより、いったん拭いてからもう一度短く試すほうが安全です。
「こじる」「熱湯」は最後まで避けたほうが失敗しにくいです。
製氷皿以外で代用できるものはある?
きれいに作りたいなら、シリコンのチョコ型が一番ラクです。
手元にない場合は、紙カップ(小さいおかずカップ)やクッキングシートで簡易的に型を作る方法もあります。
ほかにも、アルミカップ(お弁当用)や製菓用の小さなカップ、製氷袋などが代用になることがあります。
ただし、代用品は形が揃いにくかったり、厚みがバラついて固まり方に差が出たりしがちです。
見た目重視なら専用型がおすすめですし、食べやすさ重視なら紙カップ系(そのまま渡せる)も便利です。
まとめ|原因を見分けて、温度と準備でスルッと外そう
製氷皿のチョコが取れないときは、原因の多くが 温度・テンパリング・型の状態(傷や汚れ) にあります。
まずは「まだ芯が柔らかいのか」「固まっているのに密着しているのか」「どこかが引っかかっているのか」をざっくり見分けるだけで、無駄な力を使わずに済みます。
外すほど欠けたり割れたりしやすくなるので、焦るほど“力”ではなく“手順”で解決するのがポイントです。
困ったときは、まず ねじる → ぬるま湯で底だけ温める → 冷凍庫で短時間冷やす の順で試してみてください。
この順番は、チョコへのダメージが少ない方法から段階的に効かせていけるので、失敗しにくいです。
次回はシリコン型の活用や、製氷皿をよく洗って乾かす、必要なら油を“極薄”で使うなど、型の状態を整えるだけでも、取り出しやすさが大きく変わります。
温度の急変を避ける(熱湯を当てない/冷やしすぎたら結露に注意)ことも、見た目をきれいに保つコツです。
焦らず、チョコと型の“すき間”を作るイメージでいけば、きれいに外せますよ。

