行列ができにくい！待ち時間が少ないイベントゲームアイデア

イベントで行列ができる主な原因を知ろう

イベントや子ども会でゲームをするとき、「列がぜんぜん進まない」「いつも同じところに人がたまってしまう」と悩むことは多いです。まずは、行列ができてしまう主な原因を知りましょう。原因がわかると、どこを工夫すればよいかが見えてきます。

行列ができる大きな理由のひとつは、「一度に遊べる人数が少ないゲームを使っていること」です。例えば、的あてゲームや輪投げのように、一人ずつ順番に行うゲームはどうしても時間がかかります。プレイ時間が短くても、人数が多いとすぐに列が長くなります。

もうひとつの原因は、「説明に時間がかかるゲームを選んでいること」です。ルールが複雑だったり、初めて聞く言葉が多かったりすると、説明だけで長い時間が必要になります。その間も、子どもたちは待ち続けることになります。

会場のレイアウトも大切です。入り口と出口が同じ場所にあったり、列が通路をふさいでいたりすると、動きづらくなり、よけいに混み合って見えます。ゲームブースの並べ方や、列の向きによっても、混み方は大きく変わります。

また、ゲームごとの人気の差も行列の原因になります。人が集中しやすいゲームにだけ列ができ、他のゲームは空いているということもよくあります。人気ゲームを少し増やしたり、似たゲームを近くに置いたりすることで、混み方を分散できます。

原因を自分でチェックするときは、次のようなポイントを見てみましょう。

• 一度に遊べる人数は何人か
• 1回のゲームにかかる時間はどのくらいか
• 説明にかかる時間は長すぎないか
• 列の場所は通路をふさいでいないか
• 特定のゲームだけ極端に人気が集まっていないか

このように、行列にはいくつかの共通した理由があります。すべてを一度に直すのはむずかしくても、「一度に遊べる人数」と「説明の長さ」を意識するだけでも、待ち時間はかなり変わります。

行列ができやすいイベントゲームにはどんな共通点がありますか？

行列ができやすいゲームには、いくつかの共通点があります。たとえば、一度に遊べる人数が少ないこと、1回にかかる時間が長いこと、ルールの説明がむずかしいことなどです。これに加えて、人気が高すぎて人が集中している場合も多いです。こうした共通点を知っておくと、ゲーム選びや会場づくりを工夫しやすくなります。

待ち時間が少ないゲームを選ぶときの3つのポイント

行列をへらすには、ゲームの選び方がとても大切です。ここでは、待ち時間が少ないゲームを選ぶときに意識したい3つのポイントを紹介します。この3つを意識するだけで、ゲームの候補がぐっとしぼりやすくなります。

1つめは、「同時に遊べる人数」です。一度に遊べる人数が多いゲームほど、列が短くなりやすいです。個人戦よりも、チーム戦やグループ戦のほうが、一度に参加できる人数を増やしやすくなります。ゲームを選ぶときは、「このゲームは一度に何人まで参加できるか」を必ず確認しましょう。

2つめは、「1回あたりの時間」です。1回のゲームに長い時間がかかると、そのぶん列が進みにくくなります。1回のプレイ時間が短いゲームや、途中で区切りをつけやすいゲームを選ぶと、順番が早く回ります。「1回だいたい何分くらいで終わるか」を目安にして考えるとよいでしょう。

3つめは、「ルールのわかりやすさ」です。ルールの説明に時間がかかるゲームは、どうしても待ち時間が長くなります。ルールがシンプルで、見ている子どもたちがすぐ理解できるゲームを選ぶと、説明の時間を短くできます。また、ルールを紙に書いて掲示したり、図で見せたりするのも効果的です。

この3つのポイントを、簡単なチェックリストとして整理しておきましょう。

• このゲームは、一度に何人くらい遊べるか
• 1回のゲームは、何分くらいで終わるか
• 説明は1分以内で伝えられそうか
• 見ているだけでルールが想像できるか

ゲームを選ぶ前に、このチェックリストを見ながら候補をしぼると、行列ができにくいゲームを選びやすくなります。

何人ぐらいからイベントの行列対策が必要ですか？

目安としては、参加者が20人をこえるあたりから、行列対策を意識しておくと安心です。特に、30人以上が集まるイベントでは、ゲームの選び方や列の作り方を工夫しないと、すぐに待ち時間が長くなってしまいます。人数が少ない場合でも、一度に遊べる人数が少ないゲームが多いと行列ができやすいので、人数だけでなくゲームの内容も合わせて考えることが大切です。

室内で同時に遊べるイベントゲームアイデア集

ここからは、具体的なゲームのアイデアを見ていきましょう。まずは、教室や集会室、体育館などの室内でできるゲームです。室内では動けるスペースがかぎられることも多いので、「大きく移動しなくても、同時にたくさんの人が参加できるゲーム」を選ぶとよいでしょう。

代表的なものとして、グループ対抗クイズがあります。子どもたちをいくつかのグループに分け、テーブルごとや列ごとにチームを作ります。司会者が問題を読み上げ、各チームで相談して答えを書きます。一度に多くの子どもが参加でき、準備も紙とペンがあれば十分です。

ビンゴゲームも、多人数向けの定番です。ビンゴカードとペンさえあれば、広いスペースは必要ありません。番号を読み上げていくだけなので、ルールもわかりやすく、待ち時間もあまり気になりません。当たりが出た子どもから順番に景品を受け取るなど、進行の工夫もしやすいゲームです。

ほかにも、テーブルごとのチャレンジゲームがあります。例えば、紙コップを使った積み上げチャレンジや、ペットボトルキャップを使った指先ゲームなどです。それぞれのテーブルに同じ道具を用意しておけば、全員が同時に挑戦できます。静かな雰囲気で遊べるので、室内イベントにぴったりです。

室内ゲームを選ぶときに役立つように、いくつかのゲームを一覧でまとめてみましょう。

ゲーム名	同時人数の目安	1回の時間の目安	必要な道具	向いている人数の規模
グループ対抗クイズ	全員	15〜30分	紙、ペン、問題	10〜50人
ビンゴゲーム	全員	20〜40分	ビンゴカード、ペン	10〜100人
テーブルチャレンジゲーム	4〜6人×テーブル数	10〜20分	紙コップなどの小物	10〜40人
じゃんけん大会（室内）	全員	10〜15分	特になし	10〜60人

道具をあまり用意できないときは、「紙とペンだけ」「体ひとつでできる」ゲームを中心に選ぶのがおすすめです。クイズやじゃんけん、身ぶりを使ったゲームなどは、準備が少なくてすみます。

道具をあまり用意できないときのおすすめ室内ゲームはありますか？

道具をあまり用意できないときは、クイズ大会やじゃんけん大会、ジェスチャーゲームなど、体ひとつでできるゲームがおすすめです。紙とペンだけあれば楽しめるビンゴやお絵かきゲームも便利です。準備が少ないゲームを中心にえらぶことで、当日の片付けも楽になり、待ち時間も短くしやすくなります。

屋外で楽しめる待ち時間が少ないゲームアイデア

次に、校庭や公園、グラウンドなどの屋外でできるゲームを見ていきます。屋外のよさは、広いスペースを使って大人数が一度に動けることです。この広さをいかしたゲームをえらぶと、行列を作らずに進行しやすくなります。

たとえば、エリアを分けたリレーゲームがあります。コースをいくつかに分けて、チームごとにスタート位置を変えることで、同時に何チームも走ることができます。1人1回だけでなく、交代しながら何周か走ってもらうなど、ルールの工夫もしやすいゲームです。

同時スタートの宝さがしも、屋外ならではの遊びです。あらかじめ広い範囲にカードや小さな目印をかくしておき、「よーいスタート」で一斉に探してもらいます。順番に行う必要がないので、行列はほとんどできません。見つけたカードの色や数で点数を決めるなど、簡単にルールを調整できます。

大人数で楽しめるじゃんけん列車も人気です。子どもたちが自由に動けるスペースがあれば、全員参加でも実施できます。音楽を流しながらじゃんけんをくり返し、負けた人は勝った人の後ろにつながっていきます。一度に全員が参加できるため、待ち時間はほとんどありません。

屋外ゲームについても、一覧で整理してみましょう。

ゲーム名	同時人数の目安	1回の時間の目安	必要な道具	向いている人数の規模
エリア分けリレー	10〜40人	15〜30分	ビブスや目印	10〜50人
同時スタート宝さがし	全員	15〜30分	カードやシールなど	10〜60人
じゃんけん列車	全員	10〜20分	音楽があれば便利	10〜80人
しっぽ取りゲーム	10〜30人	10〜20分	しっぽ用の布など	10〜40人

屋外ゲームでは、走ったりぶつかったりする可能性があるため、安全に配慮することも大切です。走る範囲を決めたり、危険な場所には近づかないようにしたりといった工夫をしておきましょう。

雨で屋外が使えなくなったときは、どう室内ゲームに切り替えればいいですか？

雨で屋外が使えなくなったときにそなえて、あらかじめ室内でもできるゲームを2〜3種類用意しておくと安心です。屋外で予定していたゲームに近い雰囲気の室内ゲームを選ぶと、子どもたちもがっかりしにくくなります。当日は、開始前に天気を見て、「屋外パターン」と「室内パターン」のどちらで進めるかを早めに決めるようにしましょう。

並び方と交代ルールを工夫して「待っている時間」を短くする

ゲームの内容はそのままでも、並び方や交代のルールを少し変えるだけで、待ち時間を短くできることがあります。ここでは、列の作り方や順番の決め方を工夫するアイデアを紹介します。

まず考えたいのは、「1列だけにしない」ということです。人気のゲームで長い列ができる場合は、同じ内容のレーンを2つ以上作り、列を分けてしまいましょう。例えば、輪投げの的を2セット用意して、「右側の列」「左側の列」とわけるだけでも、待ち時間はかなり変わります。

次に、「チームごとに動いてもらう」方法があります。個人で並ぶのではなく、あらかじめチームを作っておき、チーム単位でゲームに参加してもらいます。チームごとに順番を決めておけば、列を作る時間も短くなり、進行もしやすくなります。

また、並んでいる時間を退屈にしない工夫も大切です。列にいる子どもたちに簡単ななぞなぞを出したり、スタッフが声をかけたりすると、「待たされている」という感覚が少なくなります。並んでいる間に次のルールを説明してしまうのも、時間の節約につながります。

列の工夫を考えるときは、次のようなポイントを意識してみてください。

• 列を1本ではなく、2〜3本に分けられないか
• チームごとにまとまって動けるようにできないか
• 並んでいる間にできるミニゲームや声かけはないか

並んでいる子どもが退屈しないようにするコツはありますか？

並んでいる子どもが退屈しないようにするには、短いなぞなぞを出したり、簡単なジャンケン遊びをしたりするのが効果的です。また、列の途中に目印を置いて「ここまで進んだらOK」といった小さな目標を作ると、子どもたちの気持ちも少し楽になります。スタッフが笑顔で声をかけるだけでも、待ち時間のストレスは軽くなります。

年齢や体力に合わせたグループ分けと安全への配慮

イベントでは、年齢や体力がちがう子どもたちが一緒になることが多いです。行列対策だけでなく、安全のことも考えながら、グループ分けやゲームの内容を工夫していきましょう。

まず、走ったり体を大きく動かしたりするゲームでは、できるだけ年齢や体力が近い子ども同士でグループを作ると安心です。小さい子と大きい子が同じ速さで走るのはむずかしく、無理をしてしまうこともあります。同じくらいの体力の子をまとめると、無理のないペースで遊びやすくなります。

どうしても年齢が混ざる場合は、役割を変える工夫もあります。小さい子には軽い役目、大きい子には走る役目をお願いするなど、それぞれに合った参加のしかたを考えてみましょう。これにより、みんなが参加しやすくなります。

ゲーム中は、ぶつかりや転倒などの危険がないかも、こまめに確認します。走るコースの近くに段差やすべりやすい場所がないかを見たり、危険だと感じる行動があれば声をかけたりすることが大切です。必要に応じて、ゲームのルールを少しやさしくすることも考えましょう。

年齢や体力への配慮は、行列対策にもつながります。無理をして途中で休む子が多いと、予定通りにゲームが進まなくなり、次のグループが待たされることもあります。安全面に気をつけることで、進行もスムーズになりやすいです。

小さい子と大きい子を同じゲームに参加させても大丈夫ですか？

小さい子と大きい子を同じゲームに参加させること自体はできますが、年齢や体力の差に十分注意する必要があります。走る距離をかえたり、役割を分けたりして、それぞれに合った負担になるよう工夫しましょう。少しでも危険を感じた場合は、無理をせず、安全を優先した遊び方に切り替えることが大切です。

準備と片付けがサッと終わるゲーム選びのコツ

待ち時間は、ゲーム中だけでなく、準備や片付けの時間にも生まれます。ゲームの道具を出すのに時間がかかったり、片付けが長引いたりすると、その間も子どもたちは待つことになります。ここでは、準備と片付けがスムーズになるゲーム選びのコツを紹介します。

まず、「使う道具の種類をしぼる」ことが大切です。たくさんの種類の道具を使うと、そのぶん準備に時間がかかります。同じ種類の道具でできるゲームをいくつか選ぶと、出し入れが楽になります。例えば、紙コップだけでできるゲームをまとめて取り入れると、準備も片付けもシンプルになります。

次に、「道具をセットで保管する」方法があります。ゲームごとに箱や袋を用意し、その中に必要な道具をまとめて入れておきます。イベント当日は、その箱や袋を出すだけで準備が完了するので、迷う時間がへります。ラベルを貼って、中身がひと目でわかるようにしておくと、さらに効率的です。

水を使う遊びや、細かい道具が多い遊びを行う場合は、事前にできる準備を増やしておきましょう。例えば、事前に道具を人数分に分けておいたり、使い終わったものを入れる箱を決めておいたりするだけでも、当日の片付けが楽になります。

水を使う遊びで使える小物や代わりになるアイテムについては、水を使う遊びの道具の工夫も参考になります。

手作りグッズを使うときは、「作りすぎない」こともポイントです。たくさん作りすぎると、準備に時間がかかり、片付けるものも増えてしまいます。参加人数より少し多いくらいを目安にして、無理のない範囲で用意しましょう。

イベント当日のどれくらい前から準備を始めると安心ですか？

イベント当日の準備は、開始時間の1時間前を目安に考えておくと、比較的安心です。会場が広かったり、ゲームの数が多かったりする場合は、もう少し余裕をもって行動するとよいでしょう。前日までに道具の確認や分け作業をすませておくと、当日の負担を減らすことができます。

行列ができにくいイベントの時間割例とチェックリスト

最後に、行列ができにくいイベントの全体像をイメージしやすいように、時間割の例とチェックリストを紹介します。ここでは、60分ほどの子ども会イベントを想定した例を考えてみます。

まずは、シンプルな時間割の例です。

• 0〜10分：受付とあいさつ、全体の説明
• 10〜15分：かんたんなウォーミングアップゲーム
• 15〜45分：メインのゲームタイム（2〜3種類をローテーション）
• 45〜55分：結果発表やふりかえり
• 55〜60分：片付けと終わりのあいさつ

このように、ゲームだけでなく、説明やふりかえりの時間もあらかじめ決めておくと、全体の流れが見えやすくなります。メインのゲームタイムでは、同時に遊べるゲームを2〜3種類用意し、グループごとに順番に回ってもらうと、特定のゲームに行列ができますにくくなります。

参加人数とゲーム数の目安を、簡単な表でまとめてみましょう。

参加人数	用意するゲーム数の目安	1つのゲームの持ち時間の目安
10〜20人	2種類	15〜20分
20〜40人	3種類	10〜15分
40〜60人	3〜4種類	10〜15分

ゲームを選ぶときや時間配分を決めるときは、次のようなチェックリストを参考にしてみてください。

• 一度に遊べる人数が多いゲームを中心にしているか
• ルールの説明は短くすませられるか
• メインのゲームは2〜3種類にしぼれているか
• グループごとの動きがイメージできているか
• 雨天や人数の変化に対応できる予備ゲームがあるか

このチェックリストを使いながら時間割を組むことで、行列ができにくく、待ち時間の少ないイベントに近づけることができます。

行列ができにくいイベントには、ゲームを何種類くらい用意しておくとよいですか？

目安としては、60分程度のイベントであれば、メインのゲームを2〜3種類用意しておくとよいでしょう。ゲームの数を増やしすぎると説明の時間が増え、かえって進行が遅くなることがあります。人数が多い場合は、同じゲームを複数の場所で同時に行えるようにして、順番をローテーションする形を意識すると、行列ができにくくなります。

もっといろいろなゲームの例を知りたい場合は、子ども会やイベント向けレクリエーションのまとめもあわせてチェックしてみてください。