断捨離を始めたいと思っても、どのように取り組めばいいのか悩むことは多いですね。
部屋が物であふれてきて、何から手をつければいいのか見えないまま、ただ時間が経つばかりです。
私も元々は物を捨てるのが苦手でしたが、引越しを機に「断捨離しなければ」と迫られ、徐々に片付けることができるようになりました。
今では、季節ごとに断捨離を行い、家中がすっきりとし、快適な生活を送っています。
しかし、最初から完璧を求める必要はありません。
小さなことから始めて、徐々に物を減らしていくことが重要です。
何かが効率的でないと感じたら、その経験を次に生かせばいいのです。
この記事では、断捨離の初めの一歩と、整理の基準について解説します。
断捨離を始める前の準備
断捨離をスムーズに進めるために、まずは作業スペースを広く取ることが重要です。
机をどかして、部屋の中央を広く使えるようにしましょう。
予想以上に多くのゴミが出ることもありますから、ゴミ袋や分別するためのスペースが必要です。
以前、家族の家で古い荷物を断捨離した際には、可燃ごみと不燃ごみで15袋ものゴミが出たことがあります。
ゴミ袋は多めに用意し、できれば一日をかけて集中的に断捨離を行い、一気に片付けることが理想的です。
断捨離を少しずつ行うと、どこまでやったのか忘れてしまい、結果として散らかったまま次の日を迎えてしまうことがあります。
断捨離のスタート地点
どこから手を付けるか、迷うこともあるでしょう。
手順1:簡単な場所から始める
特に断捨離が苦手な場合は、簡単な場所から始めることをお勧めします。
何から手を付ければいいか分からないときは、手軽に片付けられる場所を選びましょう。
一度始めると、作業に勢いがつき、止められなくなることもあります。
例えば、私は本の整理が得意なので、本棚から始めると作業に弾みがつきます。
断捨離が進まないと感じたら、小さい範囲から手を付けてみるといいでしょう。
乱れた部屋を見ると落ち着かないものですが、何かしら始めてみると、「ここを先にやった方が良い」という新たな視点が得られるはずです。
手順2:目につく場所から片付けを始める
断捨離を始める際は、まず「目につく場所」から取り掛かるのが効果的です。
特に優先して整理すべき場所は以下の通りです。
- リビング
- キッチン
- 寝室
これらの場所を選ぶ理由は、日常生活で目にする機会が多いため、整理の成果を直接感じやすく、それがモチベーションの向上につながります。
目につく場所を片付けることで、次の作業に移る際もスムーズに進められるようになります。
しかし、具体的にどこから手をつけるか迷うこともありますね。
その場合は、片付けるエリアをさらに詳細に分けてみると良いでしょう。
例えば「リビング」では、
- テーブルの上
- ソファーの上
- 本棚
- テレビ台
など、具体的な場所を設定し、それぞれ小さな目標として片付けていくことが効果的です。
これにより、「これならすぐにでも始められる」という気持ちになります。
ひとつひとつの場所をクリアすることで、全体の片付けも進めやすくなります。
手順3:次に収納場所の断捨離を行う
目に見える場所が整ったら、次に進むべきは「ものをしまう場所」の整理です。
主に整理すべき場所は、
- 押し入れ
- クローゼット
- キッチンの下収納
これらの場所には、日常では見えない場所に不要な物が隠れていることが多いです。
収納を整理することで、これらの不要な物を発見し、処分することができれば、さらに満足感を得ることができます。
収納がいっぱいになると、新しい物を買ってしまいがちで、以下のような悪循環に陥ります。
- 新しい物をたくさん買ってしまう。
- 収納スペースが足りなくなる。
- 新しい収納ボックスを購入することを考える。
- さらに物を買い足す。
- 片付けが追いつかなくなる。
この悪循環を避けるためにも、収納スペースは常に余裕を持って管理することが重要です。
常に部屋を整理整頓しておくことで、快適な生活空間を保つことができます。
断捨離の始めやすいアイテム
個人的に断捨離しやすいと感じるのは、本や衣類です。
これらは使用しているものとそうでないものが明確に区別できるため、整理がしやすいです。
迷う物は一旦「迷うものゾーン」に置き、後で決断すると片付けがスムーズに進みます。
また、以下のような物は捨てやすいです。
- 明らかにゴミと分かるもの
- 壊れていて修理不能なもの
- 長期間使っていないもの
- 「いつか使うかも」と思い続けているが使っていないもの
- 余計な生活雑貨
- 見返すことがない古い記録や思い出の品
断捨離は計画的に、そして段階を踏んで進めることが効率的です。
この方法で、自宅を整え、すっきりとした空間を手に入れましょう。
①明らかに不要なものを処分する
不要なものが積み重なることは、日常生活の中でよくあります。
これらを定期的に整理することで、断捨離がスムーズに進みます。
簡単に判断でき、迷うことなく捨てられるものには以下のような例があります。
- 使用済みのダンボール
- 賞味期限が過ぎた食品
- 冷蔵庫で忘れられがちな調味料
- 履けなくなった古い靴
特に、冷蔵庫や戸棚の奥にしまい込んでしまう調味料は、捨てる時に「ニオイがつくかもしれない」と躊躇してしまうことがありますが、
断捨離をする際には思い切って処分し、スペースを広げましょう。
②修理が必要なアイテムを処分する
「いつか修理しよう」と考えがちなアイテムも、実際にはその機会がなかなか訪れません。
以下のような例があります。
- 故障した家電
- ボタンが取れた衣類
- 壊れた靴
これらも断捨離の良い機会です。
特に家電は、廃棄に手間がかかるため放置されがちですが、自治体の収集が閉まっている週末などはリサイクルショップに持って行き、ジャンク品として引き取ってもらう方法もあります。
③長期間使用していないものを処分する
一年以上使っていないものは、必要ない証拠です。
以下のようなものが該当します。
- 一季節も着用していない服
- 特殊な調理器具
- 使われていない掃除用具
これらを断捨離することで、有効にスペースを活用できます。
「いつか使うかもしれない」という考えは捨て、実際には使用していないものを処分する勇気が必要です。
④「いつか使うかも」のカテゴリーからの整理
「いつか使うかも」と思って取っておいたものの多くは、実際には使われることがありません。
整理対象としては以下のようなものがあります。
- 一度も使われていないプラスチックのスプーン
- 使い道が不明なおみやげや置物
- 余っている家具の予備ネジや衣類の補修用の布
- 大学時代の教科書や参考書
これらを処分することで、より有効な空間を作り出すことができます。
⑤過剰に持っている生活雑貨の整理
余分な物を多く持っていると、スペースの無駄遣いだけでなく、管理も煩雑になります。
整理すべき項目には以下が含まれます。
- 余分な服
- 多数のボールペン
- 不要なタオル
- 使われずに置かれた保冷剤
- 美しいが使わない紙袋
- 食器
- クリアファイル
特に、粗品で受け取ったものは、気づけば大量になっていることがあります。
また、服については「傷んできたら部屋着にしよう」と考えることが断捨離を妨げる一因です。
部屋着も必要最低限にし、残りは処分しましょう。
⑥記録や思い出の品の整理
思い出の品や記録に関わる物は、個人的な感情が結びついているため、整理や処分が難しいです。
以下のようなアイテムが典型的です。
- 使用しなくなったノート
- 学生時代の配布資料
- 使用済みの教科書や参考書
これらの中には、時折読み返して励まされるようなものもあり、それらは保管する価値があります。
しかし、ほとんど見ることのないアイテムは、思い切って処分することが推奨されます。
特に、教科書や参考書は再販や寄付を通じて他者に役立てることが可能ですから、そのような選択肢を積極的に活用しましょう。
断捨離を効率的に進めるためのコツ:時間を節約する片付け方
忙しい日々の中で断捨離を行う場合、以下の方法が有効です。
- 特定の場所だけに集中する
- 「1年以上使っていないもの」を基準にする
このアプローチを取ることで、断捨離はより効率的に進行します。
特定の場所だけに集中する
例えば、「今日はこの1時間でリビングの本棚だけを完全に整理する」と決めて、その場所に集中して作業を行います。
全ての場所を一度に片付けようとすると、時間が足りずに作業が中途半端に終わることが多く、それがストレスの原因になります。
断捨離は予想以上に物が散らかるため、一箇所に絞ることが重要です。
完全に整理できたときの達成感は非常に大きく、モチベーションの向上にもつながります。
「1年以上使ってないもの」を捨てる基準に
時間が限られているときには、「1年以上使っていないもの」を捨てることから始めるのが効果的です。
これは断捨離において最も時間を要する「捨てるかどうか」を判断する過程をシンプルにします。
1年以上使っていないものは、その後も使わない可能性が高く、捨てて後悔することはほとんどありません。
限られた時間で効率よく片付けたい時に、この方法は特におすすめです。
まとめ
断捨離を始める際は、以下の順序で進めることをお勧めします。
- まずは簡単なところから始める
- 次に目につく場所を整理
- 最後に物をしまっている場所を整理
「どの場所を」「どんな順序で」「どれを捨てるか」を明確にすることで、断捨離はよりスムーズに、効率的に進められます。
この機会に、部屋だけでなく心もスッキリさせて、新たなスタートを切りましょう!