卒園メッセージの基本の考え方(判断基準だけ先に固める)
ここで決めるのは“文章の正解”ではなく、迷いを減らす基準です。
先に基準が決まると、例文の選び方も差し替えもスムーズになります。
「何を書けばいいか分からない」は、気持ちが足りないのではなく、判断が未確定なだけのことが多いです。
- どんな気持ちを残したい?(安心/誇り/ありがとう)
- どこで渡す?(カード/寄せ書き/アルバム/動画)
- どんな言葉がその子に合う?(照れる/嬉しい/落ち着く)
この3つを先に決めると、文章が自然に短くまとまります。
卒園メッセージは何を書く?(目的=成長の承認+感謝+応援)
卒園メッセージは、ざっくり言うと次の3つで十分です。
- 成長の承認:できるようになったことを認める
- 感謝:一緒に過ごした時間・支えてくれたことへの「ありがとう」
- 応援(安心):小学校に向けて「大丈夫」「応援してる」
※ポイントは、応援を“期待”に寄せすぎないこと。
子どもは「がんばらなきゃ」と受け取りやすいので、安心を多めにすると失敗しにくいです。
もう少し具体的に言うと、卒園メッセージは「成績」や「将来」ではなく、園生活での姿そのものを認める言葉が向きます。
- 「できた」だけでなく「やっていた」「続けていた」も立派な成長
- 友だち、先生、家族との関わり方(やさしさ・あいさつ・待てた)も成長
- 失敗しても戻れた、切り替えられた、助けを求められた…も立派な力
さらに、同じ「すごいね」でも、子どもが受け取りやすいのは具体の一言です。
- 抽象:「えらいね」→ 具体:「くつをそろえてたね」
- 抽象:「がんばったね」→ 具体:「さいごまでやってみたね」
“ほめる”のネタが見つからないときは、次のどれかを思い出すと拾いやすいです。
- 朝:起きた、着替えた、園まで歩いた
- 帰り:お話してくれた、荷物を持った
- 行事:発表会、運動会、遠足
- 友だち:貸してが言えた、待てた、譲れた
さらに拾いやすくするために、「生活」「気持ち」「関わり」の3つに分けて考えるのもおすすめです。
- 生活:準備、片づけ、手洗い、着替え
- 気持ち:泣いても戻れた、我慢できた、切り替えられた
- 関わり:先生にあいさつ、友だちを待つ、小さい子にやさしくする
長さの決め方(媒体→文字数→内容の優先順位)
先に「どこで渡すか」を決め、文字数をざっくり固定します。
- カード:20〜60文字(1〜3文)
- 寄せ書き:30〜80文字(2〜4文)
- アルバム:80〜160文字(5〜8文)
- 動画(台本):30〜60秒(150〜300文字目安)
内容の優先順位は、迷ったらこの順で。
- 成長の承認(具体)
- ありがとう
- 安心の応援
「長く書かなきゃ伝わらない」と思いがちですが、短くても、
- 具体ほめが1つ
- 安心の言葉が1つ
入っていれば、十分心に残ります。
長さを決める裏ワザ:
- カード/寄せ書き → 「声に出して7秒以内」
- アルバム → 「声に出して20秒以内」
- 動画 → 「30秒 or 45秒のどちらかに固定」
声に出すと、長すぎる・硬すぎるが一瞬で分かります。
もうひとつのコツは、「情報を増やす」より「要素を固定」すること。
- ほめるは1つ(増やすと評価っぽくなりやすい)
- 思い出は1つ(場面が散らない)
- 応援は安心で終える(期待より落ち着く)
押しつけにならない言い回し(主語・命令・比較を避ける)
メッセージが重くなる原因は、だいたい次の3つです。
- 命令っぽい:「〜しなさい」「〜しようね」
- 比較っぽい:「お兄ちゃんみたいに」「みんなより」
- 期待の圧:「絶対できる」「必ずがんばって」
置き換えるなら、
- 命令 → 見守り:「できると信じてるよ」「困ったら言ってね」
- 比較 → その子固有:「〜してくれたのがうれしかった」
- 期待の圧 → 安心:「大丈夫」「ゆっくりでいいよ」
さらに、子どもが受け取りやすい言い方は「評価」より「観察」です。
- 評価:「えらいね」
- 観察:「じぶんでくつをそろえてたね」
観察の言葉は、プレッシャーになりにくく、自然に伝わります。
ふんわり優しくする言い回し(言い切りが強いと感じたら)
- 「〜だね」
- 「〜してたね」
- 「〜だったよ」
この語尾に変えるだけで、同じ内容でも柔らかくなります。
子ども語に言い換えるコツ(むずかしい言葉→具体行動へ)
「成長したね」「立派だね」だけだと、子どもはピンと来ないことがあります。
- 抽象:えらい
- 具体:おかたづけをさいごまでできたね
- 抽象:がんばった
- 具体:あさのじゅんびをじぶんでできたね
コツはテンプレ化すること。
- いつ(朝/帰り/発表会)
- なにを(準備/あいさつ/お手伝い)
- どうした(最後まで/あきらめずに/やさしく)
「子ども語」は、ひらがな多めが正解というより、イメージできる言葉にすること。
- 抽象:「成長」→ 具体:「できることがふえた」
- 抽象:「感謝」→ 具体:「ありがとう」「うれしかった」
ひらがなに迷ったら:
- 感情:うれしい/たのしい/だいすき
- 安心:だいじょうぶ/みかた/いっしょに
この3つは、短くても伝わりやすい定番です。
最初に埋めると楽になる「型(テンプレ)」
ここからは、書き出し〜締めまで“手順化”します。型に当てはめて一度完成させると、あとは単語を差し替えるだけ。
この章の狙いは「文章力」ではなく、作業化です。
- まず“枠”を決める
- 枠に言葉を入れる
- 最後に削って整える
この順で進めれば、気持ちが溢れても、文章が迷子になりにくいです。
1文型(最短):ほめる/ありがとう/だいすき のどれかで完結
- ほめる型:
- 「そつえんおめでとう。◯◯できるようになったね。」
- ありがとう型:
- 「いつも◯◯してくれて、ありがとう。」
- だいすき型:
- 「◯◯のあなたがだいすきだよ。」
迷ったら「そつえんおめでとう+具体ほめ」だけでも十分伝わります。
1文型は、寄せ書きやカードだけでなく、当日に口頭で言うときにも便利です。
- 「そつえんおめでとう。だいすきだよ。」
- 「いつもニコニコしてくれて、ありがとう。」
1文型を“その子専用”にする差し替え例
- 「そつえんおめでとう。あいさつがじょうずになったね。」
- 「そつえんおめでとう。おともだちをまってあげられたね。」
- 「そつえんおめでとう。『だいじょうぶ?』っていえたね。」
3文型(王道):ほめる→感謝→応援(差し替え箇所を明示)
型(そのまま埋める)
- 「そつえんおめでとう。(具体ほめ)」
- (感謝:うれしかったこと)
- 「しょうがっこうでも、(安心の応援)」
差し替えポイント
- 具体ほめ:例)「あいさつがはっきりできるようになったね」
- 感謝:例)「まいにちニコニコしてくれてうれしかったよ」
- 応援:例)「こまったらいつでもママ(パパ)にいってね。だいじょうぶ」
3文型は「短いけど薄くない」バランスが取りやすい型です。迷ったらこの型に戻ると、ほぼ間違いありません。
3文型の“書きやすい順番”(書く順は逆でもOK)
- まず「締め(だいじょうぶ)」を書く
- 次に「ほめ」を1つ書く
- 最後に「ありがとう」を足す
締めを先に書くと、途中で迷っても戻れます。
5文型(思い出入り):思い出→成長→感謝→応援→締め
型(読み応えが出る)
- 「そつえんおめでとう。」
- (思い出:園生活のワンシーン)
- (成長:できるようになったこと)
- (感謝:親の気持ち)
- (応援+締め)
思い出は、たくさん入れるより「1つ」を深くする方が読みやすいです。
- 遠足で手をつないだ
- 発表会で緊張しながら立っていた
- 先生に「ありがとう」が言えた
思い出の選び方(1つに絞れないときの基準)
- 写真がある場面
- 子どもがよく話していた場面
- 親が何度も思い出す場面
このどれかに当てはまるものを選ぶと、後から読み返しても温度が残ります。
締めフレーズ集(先に結びを決めて迷いを止める)
締めは“安心”寄りが使いやすいです。
- 「だいすきだよ。これからもずっとみかただよ。」
- 「ゆっくりでいいよ。こまったらいつでもいってね。」
- 「あなたならだいじょうぶ。えがおのままでいこうね。」
- 「しょうがっこうも、いっしょにたのしもう。」
締めの追加候補(短いのに強い)
- 「いつも、ありがとう。」
- 「ぎゅーってしよう。」
- 「だいすき。おうえんしてるよ。」
- 「そのままのあなたでいいよ。」
「締め」だけ先に決めておくと、途中で迷っても戻れます。
そのまま使える短い例文集(用途別)
※各パートは「用途→例文→差し替えポイント」で統一しています。
このパートは、そのままコピペしても成立するように、文章を短く・やさしい言葉でそろえています。迷ったら、
- まず例文を1つ選ぶ
- 「主語(ママ/パパ)」と「具体ほめ」を1か所だけ差し替える
- 最後の一言を「だいじょうぶ/みかた/だいすき」で固定
この順番で整えると、短くても“あなた専用”の言葉になります。
カードに収まる一言(例文+差し替え3点)
例文
- 「そつえんおめでとう。まいにちがんばったね。」
- 「できることがふえて、かっこよくなったね。」
- 「あなたのえがおが、だいすきだよ。」
- 「しょうがっこうも、だいじょうぶ。いつでもみかただよ。」
一言をもう少しだけ“その子らしく”する例(20〜60文字のまま)
- 「そつえんおめでとう。あいさつがじょうずになったね。」
- 「そつえんおめでとう。おかたづけをさいごまでできたね。」
- 「そつえんおめでとう。やさしく『だいじょうぶ?』っていえたね。」
- 「そつえんおめでとう。あなたのえがおがだいすき。」
差し替えポイント(3点)
- 主語:ママ/パパ/おうちのひと
- 思い出:発表会/運動会/えんそく/おともだち
- 応援語:だいじょうぶ/いっしょに/みかた
カードは「余白」があるほど気持ちが伝わることもあります。短くても、丁寧に書かれた文字と余白は、それだけであたたかい雰囲気になります。
カードで迷いやすいポイントの解決
- 文章が長くなりそうなら、最後の「だいすきだよ」だけ残して削る
- 漢字に迷ったら、ひらがなでOK(読みやすさが優先)
- 文字が小さくなりそうなら、句読点を減らして短文にする
寄せ書き向け(二言三言)(例文+差し替え3点)
例文
- 「そつえんおめでとう。あいさつがとってもじょうずになったね。しょうがっこうもたのしもう!」
- 「まいにち、ようちえんのおはなしをしてくれてありがとう。あなたのことを、いつもおうえんしてるよ。」
- 「おともだちにやさしくできたところ、すてきだったよ。これからもあなたらしくね。」
寄せ書きで使いやすい追加例(短く、読み切れる)
- 「そつえんおめでとう。にこにこがすてきだったよ。だいすき!」
- 「よくがんばったね。◯◯してくれたの、うれしかったよ。おうえんしてるよ。」
- 「そつえんおめでとう。『ありがとう』がじょうずになったね。しょうがっこうもだいじょうぶ。」
- 「そつえんおめでとう。◯◯のところがすきだよ。これからもみかただよ。」
差し替えポイント(3点)
- 具体ほめ:あいさつ/おかたづけ/がまんできた/やさしくできた
- 感謝:おはなししてくれた/手をつないでくれた/にこにこしてくれた
- 締め:たのしもう/だいすき/みかた/だいじょうぶ
寄せ書きは「読み切れる」が最重要。2〜4文に収め、漢字は少なめでもOKです。
寄せ書きのコツ(短く見せる)
- 文の途中で改行しない(読みにくくなりやすい)
- 「!」を使うなら1回だけ(元気が出る)
- 名前を書く場合は、本文の最後に「ママより/パパより」と短く
口頭で自然なフレーズ(例文+言い切り/間の取り方)
例文(そのまま言える)
- 「そつえんおめでとう。ここまでよくがんばったね。」
- 「おともだちにやさしくできたの、ママ(パパ)うれしかったよ。」
- 「しょうがっこうも、こまったらいつでもいってね。だいじょうぶ。」
当日に言いやすい追加フレーズ(短く区切れる)
- 「きょう、かっこよかったよ。」
- 「えがお、すてきだった。」
- 「ここまでこれたね。ありがとう。」
- 「だいすき。いつでもみかただよ。」
コツ
- 長く言わず、短文で区切る(息継ぎができる)
- 目を見て、最後に「だいすき」「ありがとう」を一言添える
口頭は、言葉より表情が残ります。短くてOKなので、ゆっくり、落ち着いて言うのが一番伝わります。
口頭で詰まりやすい人向け
- まず「おめでとう」を言う
- 次に「うれしかった」だけ言う
- 最後に「だいじょうぶ/みかた」で締める
この3つだけ覚えておくと、当日でも言葉が出やすいです。
LINE・動画に合う短文(例文+絵文字/語尾調整のコツ)
例文
- 「そつえんおめでとう!たくさんできるようになったね😊」
- 「まいにちがんばったね。だいすきだよ🌸」
- 「しょうがっこうもだいじょうぶ。いつでもみかただよ✨」
LINE向けの追加例(短く、読み返してもあたたかい)
- 「そつえんおめでとう!◯◯できたね。うれしいよ😊」
- 「きょう、いちばんかっこよかったよ🌸」
- 「こまったら、いつでもいってね。だいじょうぶ✨」
- 「だいすき。これからもずっとみかただよ😊」
語尾調整のコツ
- ふんわり:〜だよ/〜だね
- きっぱり:〜だいすき/ありがとう
- 絵文字は1〜2個が読みやすい
LINEは読み返すことが多いので、短くても「安心」と「だいすき」があると、あとから何度でも効いてきます。
動画にする場合のひとこと
動画は、文字よりも声で届きます。短文をゆっくり読むだけでOK。
- 「おめでとう」
- 「ありがとう」
- 「だいじょうぶ」
この3つが入れば、短くてもちゃんと伝わります。
心に残る長めの例文集(目的別)
※各パートは「狙い→例文→差し替えポイント」で統一しています。
成長を具体的にほめる(いつ/なにを/どうした を入れる)
狙い:子どもが「どのこと?」と分かるように、行動をひとつ挙げる。
例文
そつえんおめでとう。あさのじゅんびをじぶんでして、くつをそろえてでかけられるようになったね。むずかしいことがあっても、さいごまでやってみようとするところが、ママ(パパ)はだいすきです。ようちえんでがんばったことは、きっとしょうがっこうでもあなたのちからになるよ。こまったらいつでもいってね。ずっとみかただよ。
差し替えポイント
- いつ:朝/帰り/発表会
- なにを:準備/片づけ/あいさつ
- どうした:最後まで/自分から/やさしく
親の感謝が中心(助けられた場面を1つ)
狙い:親の気持ちを“子どもに分かる場面”で伝える。
例文
そつえんおめでとう。ようちえんにいくまえ、ちょっとふあんだった日もあったよね。でも、あなたが「いってきます!」ってえがおでいってくれると、ママ(パパ)もがんばれました。まいにちおはなししてくれて、いっしょにわらってくれて、ありがとう。しょうがっこうも、うまくいかない日があっていいよ。あなたはあなたのままでだいじょうぶ。だいすきだよ。
差し替えポイント
- 助けられた場面:朝の「いってきます」/帰宅後の話/手をつないだ
- 感謝の言葉:ありがとう/うれしかった/たすかった
- 安心の言葉:だいじょうぶ/ゆっくりでいい/いつでもみかた
小学校への応援が中心(期待は小さく、安心を大きく)
狙い:「がんばれ」より「安心」を増やして背中を押す。
例文
そつえんおめでとう。ようちえんで、おともだちといっしょにあそんだり、ルールをまもったり、たくさんまなんだね。しょうがっこうは、はじめてのことがいっぱいでドキドキするかもしれないけど、だいじょうぶ。わからないときは「わからない」っていっていいし、こまったらせんせいとママ(パパ)にたよっていいよ。あなたのペースで、いっぽずつ。いつでもおうえんしてるよ。
差し替えポイント
- 小学校要素:ランドセル/通学/新しい友だち
- 安心の許可:わからないって言っていい/泣いていい
- ペース:いっぽずつ/ゆっくりでいい
泣きそうでも読める落ち着いた文章(短文多め+言い切り控えめ)
狙い:当日でも読みやすいように、短文で区切る。
例文
そつえんおめでとう。
ようちえんで、たくさんのことができるようになったね。
おともだちとわらったこと。がんばったこと。
どれも、ママ(パパ)のたいせつなたからものです。
いつも、ありがとう。
しょうがっこうも、あなたのペースでいいよ。
こまったら、いつでもいってね。
これからも、ずっとみかただよ。
差し替えポイント
- 思い出:笑ったこと/がんばったこと を1つ追加
- 締め:みかた/だいすき/いっしょに
子どものタイプ別に刺さる言葉選び
同じ「おめでとう」でも、刺さるポイントは子どもによって違います。ここは“言い方”だけ整えるパート。
タイプ別のコツは、子どもを「こういう子」と決めつけるためではなく、いまのその子が安心できる言い方を選ぶためのヒントです。
迷ったら、まずは観察してみてください。
- ほめられると、うれしそうにする?照れる?
- 新しい環境で、ワクワクする?不安が先に来る?
- 努力を見てほしい?安心がほしい?
このあたりが分かると、言葉選びがぐっと楽になります。
頑張り屋タイプ(努力の見える化)|使う型:具体ほめ+ねぎらい
- 例:「まいにちさいごまでやろうとしてたね。つかれた日もあったのに、よくがんばったね。」
- 例:「できないってなりそうなときも、もういっかいってやってたね。あきらめなかったの、すてきだったよ。」
- コツ:結果より過程をほめる(「できた」より「やってた」)
- コツ:ねぎらいを入れる(「つかれたよね」「むずかしかったよね」)
差し替えポイント(入れやすい具体例)
- 朝の支度を自分でやっていた
- いやなことがあっても園に行けた
- 発表会や運動会で最後まで立っていた
頑張り屋タイプは「もっとやらなきゃ」となりやすいので、最後は安心で締めるのがおすすめです。
- 「よくがんばったね。だいじょうぶ。あなたのペースでいいよ。」
甘えん坊タイプ(安心を届ける)|使う型:安心宣言+いつでも味方
- 例:「さみしくなるときもあるよね。だいじょうぶ。いつでもぎゅーしていいよ。」
- 例:「あたらしいところはドキドキするよね。こまったら、ママ(パパ)にいっていいよ。」
- コツ:「がんばれ」を減らして、安心の許可を増やす
- コツ:「いつでも」「どんなときも」を“短い言葉”で入れる
差し替えポイント(安心の言い回し)
- 「ないてもいいよ」
- 「まちがえてもだいじょうぶ」
- 「こまったら、せんせいにきいていいよ」
甘えん坊タイプは「離れること」が不安になりやすいので、
- 離れていても味方
- 困ったときの逃げ道
この2つが入ると、ぐっと落ち着きます。
恥ずかしがり屋タイプ(重くしない)|使う型:短め+さらっと肯定
- 例:「そつえんおめでとう。あなたのやさしいところ、すきだよ。」
- 例:「さいごまでいけたね。かっこよかった。」
- コツ:長文より、短い一言+にこっが効果的
- コツ:人前で読むなら、照れない長さにする(カードは短めが正解)
差し替えポイント(短くても伝わる言葉)
- 「うれしかったよ」
- 「たすかったよ」
- 「だいすきだよ」
恥ずかしがり屋タイプには、長文よりも「短くて本音っぽい」言葉が刺さります。
- 「◯◯のえがお、だいすき。」
- 「◯◯のがんばり、みてたよ。」
やんちゃタイプ(肯定感を上げる)|使う型:肯定→お願いは1つだけ
- 例:「たのしいことをみつけるのがじょうずだね。しょうがっこうでもそのままでOK。おはなしだけはきいてくれたらうれしいな。」
- 例:「いっぱいげんきで、まわりをにこにこにしてたね。だいすきだよ。こまったときは、ひとこといってね。」
- コツ:お願いを増やさず、1つだけに絞る
- コツ:肯定(いいところ)→行動の提案(小さく)→安心、の順にする
差し替えポイント(お願いの例)
- 「おはなしをきく」
- 「あいさつをする」
- 「こまったらいう」
やんちゃタイプは「注意」ばかりが残りやすいので、まずは肯定をたっぷりに。
- 「げんきがいちばんのいいところ」
- 「たのしい空気をつくれるところ」
この2つのどちらかを入れるだけでも、受け取り方が変わります。
状況別に作りやすいメッセージ術
家庭の状況で、書きやすさも伝えやすさも変わります。無理なく完成させるための調整案です。
ポイントは「気持ちを増やす」より、迷いを減らすこと。状況に合わせて、入れる要素と順番を固定してしまえば、短時間でも“ちゃんと伝わる文”になります。
共働きで時間がない(型→例文→単語差し替え手順)|使う型:3文型+具体ほめ1つ
忙しいときは、考える量を減らすのが最優先。次の手順で作ると、5分でも形になります。
- 3文型を貼る
- 具体ほめを1つだけ入れる(朝の準備/あいさつ等)
- 感謝は短く「ありがとう」でOK(理由はなくてもいい)
- 締めを「だいじょうぶ・みかた」で固定
差し替えに迷ったら
- 具体ほめは「毎日見ていた行動」から選ぶ(朝の準備、片づけ、あいさつ)
- 文章が長くなったら、感謝の文を削ってもOK(ほめる+安心が残れば十分)
- 例:「そつえんおめでとう。あさのじゅんびをじぶんでできたね。まいにちありがとう。しょうがっこうもだいじょうぶ。みかただよ。」
- 例:「そつえんおめでとう。おかたづけをさいごまでできたね。ありがとう。しょうがっこうも、こまったらいってね。」
単身赴任/別居(距離を埋める言葉)|使う型:会えない寂しさ→安心
会えない状況では、「寂しい」を言うだけで終わらせず、必ず安心をセットにします。子どもが不安にならない形に整えるのがコツ。
入れやすい順番はこれ。
- 会えないことに触れる(短く)→ いつも思っている → おめでとう → 次の楽しみ → だいすき
- 例:「なかなかあえない日もあったけど、いつもおもってたよ。そつえんおめでとう。つぎにあったら、たくさんぎゅーしようね。だいすきだよ。」
- 例:「はなれていても、いつもおうえんしてるよ。そつえんおめでとう。こんどあったら、ようちえんのおはなしきかせてね。」
兄弟姉妹がいる(比較を避ける)|使う型:その子固有の行動ほめ
兄弟姉妹がいると、無意識に「上の子らしく」「下の子だから」が出やすいので、その子だけの行動を拾います。比べずに“名前を呼んで”言うだけでも特別感が出ます。
- 例:「◯◯ちゃんが、ちいさい子に『だいじょうぶ?』ってきいてたの、すてきだったよ。」
- 例:「◯◯ちゃんの、えがおで『ありがとう』っていえるところ、ママ(パパ)だいすきだよ。」
- コツ:「上の子だから」より、その子の行動を拾う
- コツ:ほめるのは1つに絞る(増やすと“評価”っぽくなりやすい)
転園/引っ越しが絡む(別れのバランス)|使う型:思い出1つ+次の場所の安心
別れの場面は、悲しさが強く出ると子どもが不安になりやすいので、
- 思い出(1つ)→ ありがとう → 次の場所でも大丈夫
の順で、最後は必ず“安心”で終えます。
- 例:「このようちえんで、◯◯したのがたのしかったね。つぎのところでも、あなたならだいじょうぶ。いつでもおうえんしてるよ。」
- 例:「せんせいとおともだちと、たくさんあそべたね。さびしくなったら、おはなししてね。つぎのばしょでも、いっぽずつでいいよ。」
やってしまいがちなNG表現と直し方
※各項目は「NG→なぜNG→OK言い換え」でまとめます。
ここは“ダメ出し”の章ではなく、言い換え辞書のつもりで使ってください。文章が苦手でも、NGを避けるだけで一気に読みやすく、子どもに優しく届く文になります。
また、迷ったらこの3つをチェックすると安心です。
- 命令になっていない?(〜しなさい/〜しようね が多い)
- 比較になっていない?(みんな/お兄ちゃん/もっと など)
- “絶対・必ず”で縛っていない?(将来の約束や期待が強すぎる)
プレッシャーになる言葉(例:絶対・必ず・期待してる)→OK例
- NG:「しょうがっこうでもぜったいがんばってね」
- なぜNG:できない日があると「ダメだった」と感じやすい
- OK:「しょうがっこうも、ゆっくりでいいよ。こまったらいってね」
よくあるNG→OK言い換え
- 「ぜったいできるよ」→「だいじょうぶ。いっしょにやってみよう」
- 「まけないでね」→「うまくいかない日があってもいいよ」
- 「ちゃんとしようね」→「できるところからでいいよ」
安心を増やす一言(締めに入れると強い)
- 「こまったら、いつでもいってね」
- 「あなたのペースでいいよ」
- 「ママ(パパ)はいつでもみかただよ」
「がんばれ」を減らして、「だいじょうぶ」を増やすと、子どもは受け取りやすくなります。
反省文みたいな言い回し(例:もっと〜しなさい)→OK例
- NG:「これからはもっとちゃんとしようね」
- なぜNG:卒園の場が“ダメ出し”に見える
- OK:「できることがふえたね。これからもいっぽずつでいいよ」
よくあるNG→OK言い換え
- 「もっとがんばって」→「いままでよくがんばったね」
- 「ちゃんとして」→「できたところ、すごかったよ」
- 「おこられないようにね」→「こまったらせんせいにきいていいよ」
“お願い”を入れたいときのコツ
お願いはゼロでもOKですが、入れるなら1つだけにして、命令ではなく希望にします。
- NG:「〜しなさい」
- OK:「〜してくれるとうれしいな」
例:「おはなしだけはきいてくれるとうれしいな」
将来の約束を盛りすぎる(例:ずっと・一生)→OK例
- NG:「ずっといちばんでいてね」
- なぜNG:子どもは“約束”として重く受け取りやすい
- OK:「あなたのえがおがだいすき。いつでもみかただよ」
よくあるNG→OK言い換え
- 「ずっと〇〇してね」→「これからも〇〇できたらうれしいな」
- 「一生の友だちをつくってね」→「おともだちとたのしくすごせたらいいね」
- 「将来は〇〇になってね」→「すきなことを、すきなだけたのしんでね」
将来の話を入れるなら、約束ではなく応援にします。
- 「〇〇になってね」→「〇〇がすきなところ、すてきだよ」
抽象語の具体化(えらい/がんばった)→テンプレ「いつ/なにを/どうした」
- NG(抽象):「えらかったね」
- OK(具体):「(いつ)おむかえのとき、(なにを)くつをそろえて、(どうした)にこにこまっててくれたね」
テンプレをもう少し使いやすくするコツ
- 「いつ」は、朝/帰り/給食/発表会 などひとことでOK
- 「なにを」は、準備/あいさつ/おかたづけ/がまん など名詞でOK
- 「どうした」は、さいごまで/じぶんから/やさしく など短くOK
具体化の例(コピペOK)
- 「(いつ)あさ、(なにを)じゅんびを、(どうした)じぶんでできたね」
- 「(いつ)えんそくで、(なにを)あるくとき、(どうした)おともだちをまってあげたね」
- 「(いつ)せんせいに、(なにを)ありがとうを、(どうした)はっきりいえたね」
抽象語を1つだけ具体に変えると、文章の温度がいっきに上がります。
渡し方で印象は変わる(媒体別のコツ)
書く内容が同じでも、渡す形で“ちょうどいい長さ”が変わります。ここは「何を書くか」よりも「どう届けるか」を整えるパートです。
媒体に合わせて文章を少し調整するだけで、読みやすさがぐっと上がります。
- 紙(カード/寄せ書き/アルバム):目で追えるように短文+改行
- 音(動画/音声/口頭):息継ぎできるように短文+間(ま)
媒体別の文字数目安(表):カード/寄せ書き/アルバム/動画(台本)
| 媒体 | おすすめ文字数(目安) | ポイント |
|---|---|---|
| カード | 20〜60文字 | 一言+具体ほめ1つでOK |
| 寄せ書き | 30〜80文字 | 2〜4文、読み切れる長さ |
| アルバム | 80〜160文字 | 思い出1つ+安心で締め |
| 動画(台本) | 150〜300文字 | 呼びかけ→3文型→締め |
※「書ける量」ではなく「読める量」で決めると失敗しません。とくに寄せ書きは、他の人の文字も並ぶので短めが正解です。
手書きカードに向く文章(短文+余白+読みやすい改行)
- 1文を短く
- 句読点を多めに
- 1〜2行で改行して、余白をつくる
ちょい足しのコツ
- 文章の前に「◯◯へ」と呼びかけを書くだけで特別感が出る
- 最後にサイン(ママより/パパより/おうちより)を入れると“手紙感”が増す
カード向けミニ例(40〜60文字目安)
- 「◯◯へ。そつえんおめでとう。あいさつがじょうずになったね。だいすき。」
アルバムに添える(思い出1つ+未来1つ)
- 思い出:園の一場面(発表会、遠足など)を1つ
- 未来:小学校は「楽しみ」より「安心」を1つ
アルバムは、あとから何度も読み返す“記録”なので、
- 園の固有名詞(先生の呼び名、好きだった遊び)
- その子の口ぐせ(「だいじょうぶ!」など)
を1つ入れると、数年後に読み返したときの温度が上がります。
アルバム向けミニ例(100〜140文字目安)
- 「そつえんおめでとう。はっぴょうかいで、ドキドキしながらもさいごまでがんばったね。まいにちおはなししてくれてありがとう。しょうがっこうも、こまったらいってね。いつでもみかただよ。」
動画メッセージの台本(呼びかけ→3文型→締め、息継ぎポイント)
- 呼びかけ:「◯◯へ」
- 3文型(ほめる→感謝→安心)
- 締め:「だいすき」「みかた」
※長くなりそうなら、短文で区切ると読みやすいです。
息継ぎの目安
- 1文は10〜15文字くらいで一度区切る
- 句点「。」のたびに、1拍おく
動画向け台本例(30〜40秒)
- 「◯◯へ。そつえんおめでとう。」
- 「あさのじゅんびをじぶんでできるようになったね。」
- 「まいにちおはなししてくれて、ありがとう。」
- 「しょうがっこうも、こまったらいってね。だいじょうぶ。」
- 「だいすき。いつでもみかただよ。」
当日朝?式のあと?(タイミング別メリットと向く文)
- 当日朝:緊張をほどく → 「だいじょうぶ」「楽しんでね」寄り
- 式のあと:余韻を深める → 「成長」「ありがとう」寄り
当日朝に向く一言
- 「だいじょうぶ。ニコニコでいこうね。」
- 「こまったらせんせいにいってね。いつでもみかただよ。」
式のあとに向く一言
- 「さいごまでがんばったね。かっこよかったよ。」
- 「いっしょにここまでこれて、うれしい。ありがとう。」
卒園メッセージQ&A(よくある質問)
父親からのメッセージを自然にするコツ(短く具体的に)
短く、具体ほめを1つ入れると“らしさ”が出ます。父親らしい文章は、きれいにまとめるよりも言い切り+具体が強いです。
使いやすいのはこの形。
- (おめでとう)→(具体ほめ)→(応援 or だいすき)
例文
- 「そつえんおめでとう。まいにちじぶんでようふくをきられたね。だいすきだ。これからもおうえんしてる。」
- 「そつえんおめでとう。いやなことがあっても、さいごまでやってみたね。パパはうれしい。だいじょうぶだよ。」
- 「そつえんおめでとう。おともだちに『かして』っていえたね。かっこよかった。いつでもみかただ。」
コツ
- 文章が照れくさいときは、語尾を「だ/だよ」で短くする
- ほめ言葉は1つに絞る(増やすとわざとらしく感じやすい)
- 「がんばれ」は、できれば「だいじょうぶ」「こまったら言ってね」に置き換える
母親のメッセージが重くならないコツ(安心>期待)
「期待」を減らして、「安心」と「ありがとう」を増やすのがコツ。気持ちがあふれるほど長くなりがちなので、思い出は1つだけにすると軽やかにまとまります。
使いやすいのはこの形。
- (おめでとう)→(思い出1つ)→(ありがとう)→(安心)→(だいすき)
例文
- 「そつえんおめでとう。いっしょにすごせてしあわせだったよ。しょうがっこうもゆっくりでいいよ。だいすき。」
- 「そつえんおめでとう。はっぴょうかいで、はずかしくてもがんばってたね。ママはすごくうれしかったよ。こまったらいつでもいってね。だいすき。」
- 「そつえんおめでとう。まいにちおはなししてくれてありがとう。しょうがっこうも、できない日があっていいよ。あなたのままでだいじょうぶ。」
コツ
- 「期待してる」は「信じてる」「みかただよ」に言い換える
- 「〜しようね」が多いと重くなるので、最後は安心で締める
- 泣きそうなときは、短文にして改行を増やす(読むのがラク)
文字が書けない子へどう伝える?(読む/録る/一緒に言う)
文字が書けなくても、伝え方はいくつもあります。ポイントは、短く・くり返せる形にすること。
- 読んであげる:短文で区切ると届きやすい(「おめでとう」「ありがとう」「だいじょうぶ」)
- 録る(動画/音声):台本は3文型が簡単(ほめる→ありがとう→安心)
- 一緒に言う:「せーの」で言える一言にする
一緒に言いやすい一言例
- 「そつえんおめでとう!」
- 「だいすきだよ!」
- 「しょうがっこうも、だいじょうぶ!」
やりやすい工夫
- 子どもに言ってほしい言葉は、先に親が言って真似してもらう
- 録画は30秒でOK(長いほど言いづらい)
- ぎゅーやハイタッチを入れると、言葉が少なくても満足感が出る
入学メッセージと内容はどう分ける?(卒園=承認、入学=生活の応援)
同じような内容になりそうなら、役割を分けるとスッキリします。
- 卒園:園生活の承認・感謝(過去のがんばり)
- 入学:生活の応援・安心(これからの暮らし)
分け方の例
- 卒園:
- 「ようちえんで、◯◯できるようになったね。ありがとう。」
- 入学:
- 「ランドセル、ドキドキするね。こまったらいつでもいってね。」
同じ日に渡すなら、卒園は「よくがんばった」、入学は「困ったら言ってね」で役割を分けるとスッキリします。
【まとめ】迷ったら「型」で一度完成→最後に子ども目線へ
まずは3文型で完成させる
「ほめる→ありがとう→だいじょうぶ」で十分。まず“完成”させてから、単語を差し替えるのが最短ルートです。
書く順番も、シンプルに固定してしまうとラクになります。
- ほめる(具体):できたこと・やっていたことを1つ
- ありがとう:うれしかった/たすかった場面を1つ
- だいじょうぶ:困ったら言ってね、いつでも味方だよ
最初から100点を狙わず、まずは3文で形にして、あとから「園っぽい思い出」を1語だけ足す(発表会、遠足、おともだち など)くらいで十分気持ちは伝わります。
最後に“子どもが誇れる言葉”へ整える(具体ほめ+安心で締める)
最後のひと手間は、抽象語を1つだけ具体化すること。言い換えが入るだけで、子どもに届く温度がぐっと上がります。
- 「がんばったね」→「あさのじゅんびをじぶんでできたね」
- 「えらいね」→「おかたづけをさいごまでできたね」
- 「やさしいね」→「おともだちに『だいじょうぶ?』ってきけたね」
そして締めは、安心の言葉で固定すると迷いません。
- 「だいすきだよ。いつでもみかただよ。」
- 「こまったらいってね。いっしょにやろう。」
最後に、声に出して読んでみて「命令っぽくない?」「長すぎない?」と感じたら、文を1つ減らすのが正解。短くても、安心と具体ほめが入っていれば、ちゃんと心に残ります。

