メルカリで普通郵便を使うのはやめたほうがいい?メリット・デメリット徹底ガイド
普通郵便は「いちばん安い」けれど、追跡なし・補償なし・匿名不可。到着日が読みづらく、繁忙期や荒天で遅延もしがちです。使うなら価格が低い紙モノや予備が効くパーツなど、**“なくなっても致命的でない品”**に限定して、梱包をしっかり・事前に同意を得るのが安心。それ以外──一点物・高額・割れ物・急ぎ・匿名希望──は、らくらく/ゆうゆうメルカリ便を基本に。どうしても普通郵便なら、特定記録や簡易書留・速達などのオプション追加も検討しましょう。
この記事でわかること:
- 普通郵便の仕組みと到着目安
- 避けられる理由(リスク)と、使うメリット
- 失敗を減らすコツ(定型文・証拠の残し方・チェックリスト)
- 他配送との比較表、意思決定フローチャート
暮らしのちょっとした不安や「これ、どうする?」をやさしく解決。身近な手順やチェックリスト、わかりやすい言い回しで、今日から試せるコツをお届けします。料金改定や仕様変更があれば、検証のうえ速やかに反映し、最新情報として順次アップデートします。
まずは基礎:普通郵便の仕様と到着目安
普通郵便の基本
- 追跡:なし
- 補償:なし
- 匿名:不可(相手に住所氏名が伝わります)
- 差出方法:ポスト投函 or 窓口
- 到着の目安:おおむね差出から2〜4日(地域・曜日で前後)
ポスト投函と窓口の違い
- 最終集荷後の投函は、翌日扱いになることがあります。
- 重さ・厚みが不安なら、窓口で計量→不足トラブルを防止。
1週間カレンダー例(関東→関東)
- 月曜お昼に投函 → 水〜木着
- 金曜夜に投函 → 月〜火着(週末をまたぐと遅れがち)
「普通郵便やばい」って本当?噂の背景
- SNSでは未着・遅延・評価トラブルの投稿が目立ちます。
- 近年は匿名&追跡が当たり前になり、購入者の期待値も上昇。「届くのが遅い/見えない」への不安が強くなりました。
普通郵便が避けられる5つの理由
- 追跡できない:発送した証明を出しにくい
- 補償がない:未着・破損は自己負担になりやすい
- 匿名不可:住所氏名が相手に伝わる
- 未着主張に反証しづらい:評価や返金で揉めやすい
- 配達が遅い/ブレる:繁忙期・荒天で揺れやすい
要注意シーズン:GW・お盆・年末年始・台風時期(遅延報告が増えます)
メルカリ規約で意識したいポイント(やさしく要約)
- 発送後のトラブルでも、出品者側の誠実な対応が求められます。
- 取引メッセージは丁寧・記録性重視。感情的なやり取りは避けましょう。
それでも使いたい?普通郵便のメリットと活用例
良いところ
- とにかく送料が安い
- ポスト投函でラク(行列なし・時間を選ばない)
向いている例
- ポストカード・ステッカー・チラシ・説明書など紙モノ
- 低単価(〜500円)で、紛失してもダメージが小さい品
価格×厚み×素材の「許容リスク表」
価格帯/厚み/素材 | 〜1cm(紙・薄い布) | 〜2cm(プラ小物) | 〜3cm(金属/割れ物) |
---|---|---|---|
〜500円 | 普通郵便:推奨 | 条件付き(梱包厚み注意) | 非推奨 |
〜1,000円 | 条件付き(記録付与検討) | 非推奨 | 非推奨 |
1,000円〜 | 非推奨 | 非推奨 | 非推奨 |
メモ:割れ物・一点物・高額は匿名追跡+補償が安心です。
普通郵便を選ぶなら:リスク回避のコツ
事前に伝えること(購入者向け)
- 「追跡・補償なしの発送です」
- 「到着目安は○〜○日、遅延の可能性もあります」
- 「未着時は取引メッセージで相談させてください」
“証拠”を残す方法
- 宛名ラベルと中身が見える梱包前写真
- 測定中の重量・厚みゲージ写真
- 投函動画(ポスト前で封筒とポスト投入口が同時に写るように)
トラブル時の基本対応(やさしい流れ)
- お詫び+現在地の共有(通常何日目か、繁忙期か)
- 受取ポスト・ご家族受け取り有無・不在票の確認をお願い
- ○日までに未着なら、再送/返金などの提案
普通郵便+最小オプション
- 特定記録:+160円前後で追跡のみ付与(補償なし)
- 簡易書留:補償あり(低額〜)、窓口差出が必要
- 速達:納期優先。遅延の不満を減らせます
コピペOK:取引メッセージ定型文
購入直後
ご購入ありがとうございます。今回は普通郵便(追跡・補償なし)でお送りします。到着目安は○〜○日です。遅延が出る時期のため、予定より遅れることもあります。ご不安な点はいつでもご連絡ください。
発送連絡
本日○時ごろポストへ投函しました。厚み・重量は規定内を確認済みです。到着目安は○〜○日です。受取状況のご連絡をいただけると助かります。
到着確認
その後お品は届きましたでしょうか?もし未着の場合は、ポストやご家族の受け取り、不在票の有無をご確認ください。見つからない時は引き続きご相談ください。
未着(○日経過)
ご不便をおかけし申し訳ありません。○日までに到着が確認できない場合、【再送/返金】などご希望を伺い対応いたします。安心してお取引いただけるよう努めます。
実例で学ぶ:普通郵便のトラブル
- 高額品の未着:泣く泣く全額返金 → 以降は匿名追跡へ移行
- 「発送してない?」疑惑:証拠不十分で説明に苦戦 → 以降は投函動画を残す運用に
- 言った・言わない問題:事前告知なし → 以降は定型文で必ず事前説明
他の発送方法と比べる
項目 | 普通郵便 | らくらくメルカリ便 | ゆうゆうメルカリ便 |
---|---|---|---|
追跡 | なし | あり | あり |
補償 | なし | あり(上限あり) | あり(上限あり) |
匿名 | 不可 | 可 | 可 |
差出 | ポスト/窓口 | コンビニ/配送拠点 | 郵便局/コンビニ |
送料 | 最安級 | 中 | 中 |
向き | 低単価・紙モノ | 大半の品で安心 | 郵便局使い慣れ派に◎ |
最新の料金・上限は公式の案内を確認してください(料金改定があり得ます)。
フローチャート:最安より“最適”を選ぶ
高額(1,000円超) or 一点物? → はい → 匿名追跡(メルカリ便)
↓いいえ
急ぎ(○日以内)? → はい → 速達/メルカリ便
↓いいえ
匿名希望?住所出したくない? → はい → メルカリ便
↓いいえ
未着になってもダメージ小?(〜500円・紙モノ) → はい → 普通郵便OK
↓いいえ
特定記録などオプション追加 or メルカリ便へ
失敗を減らす道具リスト
- 厚みゲージ:3cm/2cm/1cm判定が一瞬
- 精密スケール:重量不足・過多を防止
- OPP袋:水濡れ防止
- クラフト/クッション封筒:破損防止
- 個人情報保護スタンプ:ラベルの再利用防止
送ってはいけない物・注意が必要な物
- 現金・金券・危険物・生もの・リチウム電池単体 などは不可または要注意
- 宛名のにじみ・テープのはがれやすさにも注意(雨天は特に)
よくある質問(FAQ)
Q. 料金不足になったら? 返送や受取人の不足請求が起きることも。窓口計量で防げます。
Q. 何日待てば未着対応? 目安は差出後4〜7日。繁忙期は+2〜3日見て、期限を決めて提案を。
Q. 海外宛てや転送サービスは? 普通郵便は基本的に国内向け。海外は国際郵便のルール確認を。
結論:本当にやめたほうがいい?
- 向いている:低単価の紙モノ/納期に余裕/個人情報開示OK
- やめたほうがいい:高額・一点物・割れ物/評価を大切に育てたい初心者
- 最後は「最安より最適」。安心を買うのも立派なコスト管理です。
無料で使える付録(このページ内)
- 定型文(コピペOK)
- 再発防止チェックリスト
- 比較表&フローチャート
必要なら、印刷用PDF版(白黒軽量)もご用意します。コメントでお知らせください。
参考・内部リンク
- 梱包のコツ集/評価トラブルを防ぐ言い回し/薄利商材の価格設計(関連記事へ誘導)
読んでくださってありがとうございます。迷ったときは、「自分と相手の安心」を基準に選んでみてくださいね。