書き終わった「システム手帳リフィル」をどうする?意外と悩む保管問題
書き終わったリフィルは、気づくと山になります。見返したいメモも大事な記録も、リングから外すと行き先がないまま積み上がります。とりあえず封筒に入れる人もいれば、引き出しにまとめて入れる人もいます。けれど後から探すときに、どこに何があるのか分からなくなります。
この記事では、使い終わったリフィルをすっきり保管する方法を、やさしい手順でまとめます。材料は身近にあるものが中心です。まずは多くの人が感じる困りごとを整理し、次に自作の保管ファイルという解決策へつなげます。最後に、完成後の使い心地と応用例も紹介します。
リフィルが増えるとどうなる?よくある悩み3つ(散らかる・探せない・厚み問題)
1つ目は散らかりやすさです。外した紙が机の上を占領し、片付ける気持ちが起きません。2つ目は探しにくさです。月別やテーマ別の分け方がないと、必要なページだけを取り出すのに時間がかかります。3つ目は厚みの問題です。輪ゴムや封筒でまとめると、角が折れたり、紙が反ってしまいます。これらは小さな不満ですが、積み重なると手帳の習慣そのものを重たくします。
なぜ市販の保管ファイルでは満足できないのか(価格・サイズ適合・めくりやすさの3軸)
市販の保管用バインダーは便利ですが、すべての悩みを解決するわけではありません。価格が気になることがあります。サイズや穴のピッチが合わず、別規格を買い直すこともあります。ポケット式は入れやすい一方、めくるときに引っかかることがあります。自分の使い方や分量に合わせて調整したいとき、市販品だけでは柔軟性が足りないと感じる人もいます。
FAQ|全部残す?取捨選択の考え方(結論→条件→補足)
結論として、まずは残したい基準を先に決めます。たとえば、成果が分かる記録、思い出のあるページ、あとで資料になるメモなどです。条件として、同じ内容がデジタルに保存されている場合は紙を減らしてもよいでしょう。補足として、処分に迷うときは、いったん保留フォルダーに移し、次の見直し日を決めると負担が小さくなります。
文具系YouTuberHIROMIさんの“天才アイデア”が話題に
保管のアイデアを探している人のあいだで、ある動画が注目を集めました。落ち着いた声で丁寧に手順を示す文具系の配信者が、手元にある紙やリングを使って、すっきり見返せる保管ファイルを作る方法を紹介しました。手を動かせばすぐ形になる内容で、多くの視聴者が試してみたくなった理由が分かります。
話題の発端はYouTube「文房具と手帳 – sakura bookmarks –」の紹介(概要・魅力)
動画は、使い終わったリフィルを新しい冊子のようにまとめる発想が軸です。必要な道具と紙のサイズを示し、切る、穴をあける、リングでとじる、というシンプルな流れで完成します。難しい専門用語を使わず、画面越しでも動きが追いやすい点が魅力です。
「目からウロコ」と絶賛された理由とは(材料の入手性・構造のシンプルさ)
評価の高かった点は、材料がどこでも手に入ることと、構造が単純でやり直しできることです。100円ショップと文具店でそろう道具だけで、短時間で形になります。気に入らない部分があれば、紙を差し替えたり、背表紙を強化したり、何度でも手を入れられます。
FAQ|作例はどの手帳サイズに対応?
動画の考え方は、A5、バイブル、ミニ6などの代表的な規格に広く応用できます。穴の数や間隔は規格ごとに異なるので、次の章の早見表を見ながら合わせると安心です。
自分で作れる!リフィル保管ファイルの作り方
難しい作業はありませんが、カッターや穴あけパンチを使う場面があります。作業は平らな机で行い、下敷きやカッターマットを敷いて、指の位置に気をつけます。子どもといっしょに作る場合は、刃物の工程だけ大人が行います。
材料一覧|すべて100円ショップと文具店でそろう(代替案も提示)
- デザインペーパーまたは厚手の紙(表紙・裏表紙用)
- 無地の厚紙または薄い段ボール(芯材用)
- リングまたは製本用リング(綴じ具)
- 穴あけパンチ(2穴または6穴の調整式)
- 定規、カッター、はさみ、えんぴつ
- のりまたは両面テープ(強粘着)
- 補強テープ(クラフトテープや布テープなど)
- ラベル用シール、インデックスシール
代替案として、デザインペーパーの代わりに包装紙、雑誌の表紙、紙ファイルを再利用しても十分きれいに仕上がります。リングは手持ちの古いバインダーから流用しても構いません。
主要サイズ早見表(穴間隔・用紙寸法の目安)
| 規格 | 用紙寸法の目安 | 穴数 | 主な穴間隔の目安 |
|---|---|---|---|
| A5 | 148×210mm | 6穴 | 19-19-19-19-19mm の並び |
| バイブル | 95×170mm 前後 | 6穴 | 19-19-19-19-19mm の並び |
| ミニ6 | 80×126mm 前後 | 6穴 | 19-19-19-19-19mm の並び |
規格はメーカーによって微差があります。既存のリフィル1枚を基準にし、パンチのガイドに合わせて位置決めすると安全です。誤差は1mm程度なら実用上問題ないことが多いです。
作り方ステップ① デザインペーパーを切るコツ(直角・繊維方向・安全)
まず表紙と裏表紙を作ります。厚めの紙を、使うリフィルより左右と上下にそれぞれ3〜4mm大きく切ります。直角を保つために、定規をしっかり押さえてカッターを数回に分けて引きます。紙の繊維方向が長辺に沿うようにすると、めくりやすく、反りにくくなります。角が痛まないよう、角丸パンチがあれば軽く丸めると扱いやすくなります。
芯材を入れて強度を上げたい場合は、薄い段ボールを同じ大きさに切り、デザインペーパーでサンドしてのりで貼ります。重しをのせてしっかり乾かすと平らに仕上がります。
作り方ステップ② 穴をあける位置とポイント(A5/バイブル/ミニ6の目安)
穴の位置は、既存のリフィルをガイドに使うのがいちばん確実です。表紙と裏表紙を重ね、基準となるリフィルを上に置きます。ずれないようにクリップで仮止めし、パンチで一度に穴をあけます。パンチのゲージが合わないときは、穴位置をえんぴつで印してから慎重にあけます。
紙が厚い場合は、無理に重ねすぎず、2〜3枚ずつ穴をあけます。バリが出たときは、細めのやすりや先の丸いペンのキャップで軽く整えると、リングの開閉が滑らかになります。
作り方ステップ③ リングでとじて背表紙をつける(ぐらつき防止・補修)
表紙、リフィル、裏表紙の順に重ね、リングでとじます。リングの内径は、入れる枚数に対して少し余裕のあるものを選びます。背表紙は、同じデザインペーパーを帯状に切り、背の幅に合わせて軽く丸めてから貼ります。帯の端は補強テープで内側に折り返すと、はがれにくくなります。
ぐらつきが気になる場合は、背表紙の内側に薄い芯材を追加します。使っているうちに角が傷んだら、補強テープを小さく切って貼り、同じ柄の紙で上からなじませると目立ちにくいです。
作業前チェックリスト(安全と段取り)
- 作業面にカッターマットを敷いたか
- 刃物は手前に引く向きで使うか
- 穴あけは少枚数ずつ、位置合わせを確認したか
- 乾かす工程に重しを用意したか
- 仕上げ後にページを何度かめくり、引っかかりがないか
FAQ|子どもと一緒に作るときの注意点は?
刃物の工程と穴あけは大人が担当します。子どもは紙を選ぶ、ラベルを書く、リングに通すなどの安全な作業を受け持つと一緒に楽しめます。作業時間は短く区切り、机の上を広く使うと集中しやすくなります。
完成後の使い心地と応用アイデア
自作の保管ファイルは、必要なページにすぐ手が届く点が魅力です。背表紙にラベルを貼れば、本棚やボックスの中でも見つけやすくなります。ページが増えても、リングを大きいものに替えるだけで対応できます。見返すたびに、作ったときの満足がよみがえります。
180度開くから“見返しやすい”(閲覧動線・索引の工夫)
平らに開くので、机に置いたままでも書き込みやすく、写真の撮影も簡単です。最初のページに索引を作り、年月やテーマを書いておくと、目的のページにすばやくたどり着けます。インデックスシールで区切りを作ると、まとまりが生まれて見返しが楽しくなります。
リフィル以外の保管にも使える便利アレンジ例(チケット、レシート、布見本など)
- チケットや半券のスクラップ
- レシートの家計メモと一緒保管
- 布や紙のサンプル見本帳
- 旅行のしおりと地図のまとめ
- レシピの試作記録や写真
ポケットを追加したい場合は、透明封筒の端を切り開き、穴をあけて簡易ポケットにできます。薄いL字ファイルを同じサイズに切る方法も手軽です。
FAQ|厚みが出たときの収納のコツは?
本体が太ってきたら、ふたつに分冊します。ラベルに年や月、テーマを書き、収納ボックスで立てて保管します。リングは大きいものへ交換し、よく使うページは前側に集めるとめくりやすさが保てます。
まとめ|低コスト&おしゃれに収納できる理想の保管法
自作の保管ファイルは、コストを抑えつつ、使いやすさと見た目を両立できます。材料は100円ショップと文具店でそろい、作業は短い手順で完了します。作って終わりではなく、使いながら少しずつ調整できる点が、長く続く理由になります。
手作りだからこそ得られる満足感(カスタム性・修理しやすさ)
表紙の柄や背表紙の素材を自由に選べるので、机まわりの雰囲気になじみます。壊れても自分で直せるため、買い替えの頻度が下がります。残したいページを気軽に追加でき、思い出も仕事の記録も、同じルールで育てていけます。
今日からできる“システム手帳整理の第一歩”(小さく始める手順)
まず、今月分だけを対象にしてミニ版を作ります。手元のリフィルを10〜20枚ほど選び、表紙と裏表紙を作って小さな背表紙をつけます。うまくいった点と調整したい点をメモし、次に作るときへ活かします。定着してきたら、年ごとの背表紙をそろえ、ラベルの書き方を統一します。
FAQ|材料がそろわないときの代替案は?
ラベルは付せんで代用できます。背表紙は厚紙を帯状に切って巻くだけでも十分です。リングがなければ、ダブルクリップと穴補強シールで仮どめし、後日リングに差し替えます。デザインペーパーが無い場合は、無地のコピー用紙に包装紙を重ねて貼ると強度と見た目を両立できます。
市販保管ファイルと自作ファイルの比較(参考)
| 項目 | 市販の保管ファイル | 自作の保管ファイル |
|---|---|---|
| コスト | 本体価格がかかる | 手持ち素材で低コスト |
| サイズ適合 | 規格が合えば快適 | 手持ちリフィルに完全合わせ |
| デザイン | 限られた色と柄 | 紙とテープで自由に変更 |
| 補修 | 壊れると買い替え | 傷んだ部位だけ直せる |
| 厚み調整 | リング径に依存 | リング交換や分冊で柔軟 |
| めくりやすさ | ポケット式はやや重い | 紙束は軽く開いて撮影もしやすい |
比較は一般的な傾向です。実際の使い心地は、紙の厚みや綴じ方、使う場所の環境によって変わります。試作を1つ作って、小さく検証してから数を増やすと、失敗が少なくなります。

