日常生活の中で感じる些細なストレスも、積み重なると大きな負担へと変わります。
生活をシンプルにすることで、このようなストレスを軽減し、心も体もリラックスできる空間を創り出すことができます。
この記事では、日々遭遇する小さなストレスの代表的な5つの例を挙げ、シンプルな生活を通じてそれらをどのように解決できるかをご提案します。
物の定位置がない
必要な時にすぐに物が見つからないと、ストレスが溜まるものです。
例としては、鍵、スマートフォン、財布、リモコン、はさみ、ブラシ、眼鏡、イヤホン、充電器、書類などがあります。
「必要な時に限って見つからない」という経験は、多くの人が共感することでしょう。
物の定位置を設ける
物を探す手間を減らす最も効果的な方法は、各アイテムに定位置を設けることです。
多くの人がこの重要性を理解しているはずですが、実行に移せない主な理由は、持ち物が多すぎることにあります。
現在使用していないものは思い切って処分し、しばらく使わない予定のものは常用するものとは別の場所に保管しましょう。
そして、各アイテムに明確な場所を決めることが重要です。
日常的に使う小さなアイテムは、トレイやボックスを用いて一括管理すると便利です。
私の場合、日用品はIKEAで購入したカートに収納しています。
取り出しにくさ
目的のアイテムがどこにあるかは分かっていても、取り出しにくい場合、それがストレスの原因になります。
例えば、キッチンの引き出しに調理器具が溢れていると、必要なものを素早く取り出すことが困難になります。
また、全てをトートバッグに詰め込むと、必要な時に財布をすぐに取り出せなくなることがあります。
私もかつてバックパックを好んで使用しており、財布がバッグの奥底に埋もれてしまい、レジでの支払いを待つ間に床に座り込んで探さなければならなかった経験があります。
クローゼットが服で溢れていると、着たい服が奥に押し込まれ、シワになっていることに気付き落胆することもあります。
詰め込みすぎない
アイテムの取り出しが難しい主な理由は、収納が満杯になっているからです。
まずは、本当に必要なものだけを収納することが大切です。使用していないものは思い切って処分しましょう。
「どこに保管すれば良いのか」と迷うこともあるでしょうが、不要なものを処分して収納スペースを確保することが重要です。
不要なものを整理することで、収納スペースに余裕が生まれます。
同じ種類のアイテムが複数ある場合は、使用頻度の高いものだけを残し、他は選択的に収納することが効果的です。
また、もう着ない服は積極的に手放すことが推奨されます。
必要最低限の服があれば、ファッションを楽しむことができ、コーディネートの工夫によって、服を有効活用し、時間や費用を節約できます。
服を手放す際に抵抗がある場合は、季節外れの服や1年以上着ていない服から整理を始めると良いでしょう。
人に譲る、リサイクルに出すなどして服に新しい役割を与えることで、罪悪感も和らぐことが期待できます。
散乱
物が周囲に散らばっていると、視覚的な混乱が生じます。
例としては、アイロンがけをする時間が取れずに和室の隅に長期間放置されている洗濯物、半年以上もリビングの床に転がっている子供のおもちゃ、積み上げられたままの新聞や雑誌などがあります。
また、自分の部屋が物で溢れているために、リビングを一時的な保管場所として利用している化粧品などもあります。
日々の整理整頓
毎日のリセットが散らかりを防ぐための効果的な方法です。
使用したものはその日のうちに片付けるようにしましょう。
もし片付けが難しい場合、物が多すぎる可能性があります。
部屋を見渡して、以下のような物があれば整理が必要です:
- 長期間放置されているもの
- 購入後まだ使っていないもの
- 存在理由が不明なもの
- いつ、どのようにして持ち込んだか思い出せないもの
- 何のためのものかすぐに思い出せないもの
理想としては、その日に使ったものをその場で整理し、不要なものは適切な場所に戻すか処分することです。
おもちゃや化粧品、服など、定期的に家に持ち込む物も、定期的に見直し、使用していない物は処理することが重要です。
これにより、物の量が徐々に増えるのを防げます。
蓄積
散らかっているわけではないけれど、物が徐々に増えていくことがストレスの原因になります。
例として、郵便物、書類、書籍、未使用の化粧品や衣類、レシートがあります。
物が蓄積すると、以下のような感情が生じることがあります:
- 圧迫感や息苦しさ
- 視覚的な混乱がイライラを引き起こす
- 「片付けなければ」という焦りやプレッシャーが不安を引き起こす
- 未使用の物を見て「無駄遣いした」と感じる罪悪感
- 自分の所持品を管理できない無力感
物を適切に管理するには、新しく物を家に迎える際には本当に必要かどうかを考え、必要ないものは購入しない、もらわないようにしましょう。
家にあるものは使い切ることを心掛け、ストック品も計画的に消費することが重要です。
終わりが見えない
掃除や整理、洗濯、調理、メールのやり取りなど、終わりが見えないと感じる作業は多くありませんか?
これは日常のルーチンが過大な負担となり、一時的に片付けても新たなタスクが現れることで「終わりがない」「永遠に続く」という感覚につながります。
タスクを絞り込む
終わりのないタスクに対処する最良の方法は、タスクの数を減らすことです。
全てを完遂しようとすることが疲れの主な原因ですから、「今日はこれらのタスクだけを達成する」と絞り込むことが重要です。
私自身も日々のタスクは重要なものを3つに限定しています。
タスクを効果的にこなすためには、まず必要のないタスクをしていないか確認しましょう。
不要なタスクが見つかれば、それを削除することです。
そして、残ったタスクには優先順位を付け、大事なものから順に取り組んでいきます。完璧主義になりがちですが、全てを完璧にこなす必要はありません。
「まあまあできればOK」と割り切ることも大切です。
まとめ:シンプルライフでストレス解消
上述した方法を通じて、物事を減らすことがストレス軽減に直結すると理解いただけると思います。
シンプルライフは、物質的なものだけでなく、精神的な負担も軽減します。
ミニマリストやシンプリストを目指す必要はなくても、不要なものを処分することが、自身や家族にとって有益です。
たとえば、毎朝15分だけ不用品を捨てる、毎晩キッチンのテーブルを片付けるなど、小さなことから始めてみましょう。
これらの小さな習慣を続けることで、1ヶ月もすると精神的な余裕が生まれるでしょう。
この記事を読んで動機付けられたなら、クローゼットや引き出しの中の使っていない物を10分間だけ整理してみてください。
それだけで気分がスッキリし、次のステップへ進むためのモチベーションが湧くはずです。